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リペア:不思議世界

君の”名”は・・・


リペア・・・









ちゃらりらりーちゃらりららーちゃららららっらちゃらりらり〜(世にも奇妙な風音楽)


「ハロー皆さん。リペアです。今日は私が主役バンザイなエンディングへようこそ」


黒皮な高級そうな椅子に足を組んでリペアが微笑む。


「ええ、ええ。何なんだこりゃあって思っている方はすぐさま戻るをクリックプリーズで」


物憂げに視線を逸らしながら足を組みなおす。

ギシっと椅子が音を立てて響く。


「実際ね、まぁ私の人気なんてありませんよ、ええ、ありませんとも。やれ、イヴちゃんがいいだの、エッジがいいだの・・・ハァ?大体一話目にでた女ってヒロインじゃない?おかしくないですか?」


真っ暗な空間でリペアがすっくと椅子から立ち上がり拳を立てた。


「おかしいですとも!ええ!真に憤慨です!」


息を荒くして椅子に腰掛けてまたカメラ目線で微笑みなおすリペア。


「ですから、リペア萌え!ああ、何て魅力的♪な、エンディングを自ら!私自ら慣行することにしました」


椅子から立ち上がりウロウロとするリペアにぴったりとスポットライトがあわせて動く。


「ストーリー性?ハッ!知ったこっちゃありませんよ!エンディングですもん。しかもね、これ没になる可能性大っ!もうね、やってらんない」


誰にしているのかは分からないが中指を立ててFACK!みたいなポーズをとっている。


「まぁ、それはさておきそろそろリペアちゃんの不思議世界へようこそです」





『私は相島 リペア。剣示兄さんとは血の繋がらない兄弟なの。最近兄さんに言い寄る女性が気になってしかたないの・・・どうしてだろう?この気持ちはイケナイものなのかしら・・・』


「お、おいリペア?どうしたっていうんだ・・・」


両親がまだ帰らない夕暮れ、剣示はひょんなことからリペアに迫られることとなった。


「ねぇ、兄さん・・・私・・・私・・・兄さんが・・・兄さんが・・・すき・・・なの」

「り、ぺあ・・・」

「兄さん・・・キス・・・して・・・兄さん・・・」


剣示はリペアを想う気持ちをひた隠してきた。

そのリペアから想いを打ち明ける日が来るなんて思いもしなかった。


「リペア・・・だめだ、そんなことしたら。俺達はもう戻れなくなる」

「いいの。兄さん・・・私兄さんと一緒ならどうなったっていい」


リペアのその言葉で剣示は遂に一線を越えてしまう。

リペアを抱きしめ、熱いキスを交わした。


「ああ、兄さん・・・兄さん・・・」








「って。どーよ!?まぁこれ兄弟ものの王道みたいな?でも萌え度があんまり変動ない王道ってよくない?ヨクナイデスカ・・・ハァ!?何だコリャとか思ってるやつとかいるんでしょどーせ!そんな奴私の魔法でめっちゃめっちゃのぎったんぎったんにしてあげるとこですがね。今日はマジックポイントがないので勘弁してあげます」


言い終わってからリペアは「次行って見よう」と高らかに叫びながら人差し指を天に掲げる。







『私メイドのリペア。今日もご主人様にご奉仕するの♪だーいすきなご主人様にご奉仕するのが私の生き甲斐なの♪さー、今日もオネボウサンなご主人様を起こしてあげなくっちゃ♪』



「ご主人様♪おーきーてーください♪早く起きないとキス・・・しちゃうから♪」





「てね?まぁメイドインチャイナ服みたいなシュチュエーション的なもの想像して?くだらないとか思った人はそんな気持ちはダストボックスにスローインしてください。最後くらい凹ませないで!相手方はどうしたって?ええ。ここに書置きがありますとも!」


『やってられないので。とりあえず帰る。剣示』


「ハッ!最後の最後までこれですよ!?薄幸って言葉がこれほど相応しい私ってある意味希少ですよ!!相手方なんていりませんとも!知るかそんなの!」


変な踊りを踊りながらピンと指を立てて「次にズームイン」と叫んでいるリペア。






『私は患者さんを癒す白衣の天使リペア。今日も忙しく患者さんの心と身体を癒すのが仕事』


「きゃん♪もう。剣示さんったらイタズラするとおっきな注射をうっちゃいますよ?うふふふ」




「どんどん泥沼にはまって行ってる気がするのは気のせいじゃないでしょうね。ええ、ええ。分かってます。自分がどれほど浅はかで愚かだと!!でもここまできたらあれですよ!かっ○えびせんですよ!!あれのキャッチフレーズなみにもう止まれないんですよ!!」


リペアは椅子から立ち上がって一回転し、「VTRスタート!」と叫んだ。



割愛します。



「ハッ!?今割愛します。とか意味不明な文章でなかった?あれですか?巻きでお願いしますってことですか!?最後なのに?最後なのに好き勝手させてくれませんか?もうね。やってらんない!大体ですね―――――割愛します。」


ぜぇぜぇと息を切らしてリペアが椅子にへたりこんだ。


「今ね、皆さん。私5分ほど喋り倒しました。でもねカットですよカット!!割愛しますだぁコノヤロー!!フザケンナ作者の分際で!!ああ、ええ。もういいです!こんな番組やってられません!降板したるわ自ら!!自ら辞表だわマジで!」


息を切らしてリペアはよろよろと倒れこんだ。

それからほどなくして薄っすらとスポットライトが光を失っていく。





「いや・・・まじで・・・私に愛をください・・・」




―END―

何故かリペアを見たいという人がいまして・・・。
なんとまぁ奇特な方がいらっしゃいますことで・・・。
ランキングとかで上位にはいっちゃった記念にリペアエンディングを投稿してみました。
まぁリペアは選ばれることないなぁと思い本気で適当に適当を重ねた至極の一品に仕上がっています。
お楽しみいただけたなら幸いですよほんと・・・。

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