2/2
ぶっ飛ぶキラーパス(質問)
神妙な顔を取り繕います。
私は若い頃、病院に勤務していた。
朝礼、夕礼がある。
交替勤務なので、必須だと認識している。
皆々様が集まり、神妙に立っている。
ある日の夕礼に、看護士長がヒヤリハットの事例を共有していた時、それは起こった。
士長「このような場合は、どういった行動がミスを無くすか?と指針があった方が良いですね。」
皆々様(無言で頷く)
士長「アニマルがあると良いですね。」
皆々様(無言で頷く)
私(!)
頷くけど、もう止まらない。
引き継ぎ受ける側で、士長の隣に立たされている。
私は笑いの発作を抑えて、肩が震え始めた。
士長「月夜さん、どの項目からアニマルがあると良いのですか?」
皆々様が私を見る。必死に神妙な顔を取り繕い、このキラーパスを迎え撃った。
「配薬ですね。」
士長は満足そうに、頷き「そうしましょう」と宣い終会した。
はあ~、士長~。なにを飼うんですか。
マニュアルです~。