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7. 第三死合!悪役令嬢vs虐待の乳母【閑話パート】


【紗穂里カレリンに転生の日】

――とある帝国の皇帝――



 私はその日、朝から胸騒ぎがしていた。



 何とも言えない不安

 緊張して震える手足


 なんだ?

 なにが起きようとしているのだ?


 落ち着かず、無意識にうろうろと歩き回ってしまう。


 時間が経つほどにその焦燥感が強くなっていく。



「ダメだ!このままでは――ダメだッ!!」

「如何なされたのですか陛下」


「おお!宰相か。分からんのだ。分からんがこのままではいかん――いかんのだッ!」

――豪胆な陛下が怯えておられる。


「とにかく軍備を強化するのだ!!!」

「は?しかし、近年の近隣諸国との関係性と予算の関係で昨日軍縮の方向で決議が……」


「撤回だ!このままでは我が帝国は滅びる……そんな予感がするのだ!」

「いったい何が?」


「わからん!だが、確信めいた予感がするのだ――ッそうだ!あの男を呼べ!」

「あの男?」



 宰相は取り乱す皇帝が鬼気迫る様相で述べる男に思い至る節がなく聞き返してしまった。



「そうだあの男――『ラング・レンドルフ』を呼ぶのだ!!」


 その男の名『ラング・レンドルフ』の名に宰相は驚愕した!


「な!?いけません!!あの男は……『ラング・レンドルフ』は《人間核魔法》と呼ばれた最悪の男ですぞ!!!」


 必死の形相で皇帝を止める宰相。



「そうだ!我が帝国は《核魔法》を保有する!!」



 絶句!

 もはや言葉もない。


 しかし、宰相はなんとか気持ちを持ち直した。

 皇帝の暴挙をとめねばならない一心で。



「へ、陛下!気を確かに!!《核魔法》は帝都さえゆうに含める有効範囲の広さと一瞬にして鉄をも熔解させてしまう破壊力の高さから軍人のみならず民間人までも関係なく無差別に殺戮してしまうからと、近隣諸国とも合意して保有を禁止したではありませんか!!」


「だが、せねばならん!せねばならんのだ!!!」



 [この日、まるで示し合わせたように大陸各地で保有を禁止されていた《核魔法》を配備することを決定した大国が続出した……]




――とある帝国の皇帝の述懐――


「それは飽くまで

 わたし個人のレベルでのハナシだったが

 我国の核魔法を決意した日だ

 胸騒ぎというより

 確信とも言える不安の根拠

 何処か……たとえば東方の何処か

 我々とは関係ない遠い国で

 恐るべき怪物が生まれるッッ」


 確信を持って言おう

 この大陸上に存在する人間をも含めた――

 強さを拠り所とするあらゆる生物にとっての

 女神暦千九五X年四月X日―――――

 自動的に一つだけ「強さ」のランクが下がった



 ――最悪の日!!!」

みなさんお待ちかねぇ!

カレリンの次なる相手は、カレリンによって人生を台無しにされて恨みを持つ元女教師、メイヤー・ロッテン。彼女の凄まじい恨みはカレリンを倒し、ゲーム内で復讐鬼としての役割を示すのです。

はたしてカレリンはメイヤー女史の恨みから逃れて霊長類最強の座を手にできるのでしょうか?


次回令嬢類最強!ー悪役令嬢わたしより強い奴に会いに行くー『第四死合!悪役令嬢vs復讐の女教師』に、レディィィ、ゴォォォ!


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