第65話 折檻開始
ロックウルフ討伐から帰還したその夜から、折檻が始まった。就寝前の僕をロープでグルグル巻きにして、僕を挟むように4人のうち2人が両隣に裸あるいは下着姿になって同衾する。最初はローザさんとエミーリアさんの組み合わせだ。2人とも下着姿だったから少しホッとした。
がしかし、嫌でも2人の体型の良さがわかる。ローザさんは前衛にふさわしく引き締まった綺麗な肉体で胸も中の上くらいある。エミーリアさんは出るとこは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる。胸の大きさは大の大だ。
「それじゃ、失礼するわね。」
「ガイウス。もうちょっと寄って。入れない。」
そう言いながら2人がベッドに上がってくる。シャンプーのあとだからか、とてもいい匂いがする。
「まさか、ガイウスとこういう関係になるとはねぇ。5日前には思いもしなかったわ。」
「僕もですよ。ところでエミーリアさん胸を押し付けてくるのやめてくれませんか?」
「これは、折檻なんだから我慢して。」
エミーリアさんがさらに胸を押し付けてくる。柔らかい感触に普通に理性が飛びそうなんですけど。耐えるのキツイよ。これは。「エミーリアには負けない。」とか言って、ローザさんも胸を押し付けてくるし。というか僕が身じろぎするたびに、艶っぽい声を出すのをやめて。僕は、朝まで無事でいられるんだろうか?
はい、冒険者になって6日目の朝を迎えられました。僕は無事です。睡眠時間が犠牲になったけど。起きようとして、ロープを引き千切ろうとするとエミーリアさんが起きた。僕の下半身を見て、
「ガイウスの“ガイウス”大きい・・・。」
と言って2度寝した。「あら、ホントね。」あ、ローザさんも起きてたのね。というかそんなに凝視しないでほしい。恥ずかしいです。そのことを伝えると、
「カワイイこと言っちゃって。」
と頬にキスされた。ポカーンと僕がしていると、「私も。」とエミーリアさんがもう片方の頬にキスをしてきた。2度寝したんじゃかなったんですか。まぁ、どっちでもいいけど。取り敢えずロープを外してもらって、着替えなどの朝の準備をする。すると、2人して近づいて来て、同時に両頬にキスをしてきた。
「さっきのは“おはようのキス”で、今のは“今日もよろしく”のキスだからね。」
ローザさんが笑みを浮かべながらそんなことを言う。なんというか、起きてから不意打ちを喰らってばかりだな。僕は。今日の夜は、クリスティアーネとユリアさんにされるのか・・・。多分、今の僕の顔は真っ赤なんだろうなぁと思いながら1階の食堂へ向かう。そこには、昨日のうちに宿を変更したクリスティアーネが待っていた。
因みに部屋はローザさんとエミーリアさんと同じ部屋で3人部屋にしてもらった。だから、昨日はクリスティアーネは1人で寝たことになる。
「おはよう。」と声を掛けると、「おはようございます。ガイウス殿。ローザ殿。エミーリア殿。」と貴族らしい丁寧な挨拶をしてくれた。1日の活力たる朝食を済ませて、各自部屋に戻り、装備を整えギルドへ向かう。オークロード達とロックウルフリーダー達の査定が終わっているはずだ。どのくらいになったかなー。
ギルドへの道中はアントンさんを“シュタールヴィレ”に加入させるかどうかを話し合った。満場一致で、加入を許可することにした。いい人だしね、アントンさん。それに強い。断る理由が無い。アントンさんに会ったらすぐに話さないとね。
さてさて、やってきました冒険者ギルド。6日目ともなるともう慣れたよね。うん。慣れたはずなんだ。・・・なんで、受付カウンターにアンスガーさんがいるのさ!?他の冒険者も依頼書片手に遠巻きに見ているよ。あっ、目が合った。笑顔で手招きしている。うぅ、行くしかないんだよね?
「おい、ガイウスさんと“シュタールヴィレ”だ。また、何か大物でも仕留めたか?」「ギルドマスター直々とかヤベェな。距離とっとこ。」「あの子供と、連れはそんなにヤバいのか?」「お前さん、“インシピット”の町は初めてか。あの子はだな、ガイウスと言って・・・。」
またなんか他の冒険者に言われている。ため息をつきながら、笑顔のアンスガーさんの待つ受付カウンターに向かう。
「あの・・・。」
「オークロードとロックウルフリーダーの査定のことだよね。全部終わっているよ。素材はどうする?」
「あー、オークの肉は半分くらいもらいます。美味しいので。残りの半分はギルドの方で買い取ってください。ロックウルフは全てギルドに売却します。あ、肉は処分しますよね?使い道があるので肉だけもらいます。」
一応、確認のためにクリスティアーネ達にも意見を聞くが、それでよいとのことだった。
「それじゃ、そのように処理しよう。査定額に肉と素材の代金は上乗せするから、少し待っていてほしいな。それで、その待っている間に、ガイウス君。昇級試験をしよう。」
「はい?」
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