第47話 掃討戦
「オークロードは討ち取ったぞ!!あとは掃討戦だ。徹底的にやるんだ。子供だろうが見逃すな。後顧の憂いを断つ!!武器の所持の有無に関わらず討て!!」
僕は【風魔法】を使い、声が集落中に聞こえるように拡散させた。残ったオーク達には動揺が走り、味方は勝利の雄叫びをあげ、掃討戦に入る。
折角だから、各魔法のLv上げを兼ねて狩ろう。【火魔法】【風魔法】【水魔法】を使い、残りのオークや上位種たちを狩りとっていく。オークは肉体そのものも食糧となるから、なるべく綺麗な状態で殺す。
殺して殺して殺しまくる。オーク達は逃げ惑うが、己らが築いた石壁に阻まれ、必然、門があった場所に向かう。そこには、盛淳が率いる鉄砲隊と弓隊がおり、確実に射殺していく。
もちろん、中には仲間の仇を討とうと、僕たちに向かってくるオークもいたが、いかんせん実力差があり過ぎた。軽く返り討ちにする。それを見ても向かってくるオークは後を絶たない。敵ながら天晴れだ。
そうして、30分後には、大量のオークの死体が転がっている状態となり、掃討戦は終了した。まだ、戦い足りないという顔をしている薩摩武士もいたけど、今日はここまでだ。地面が震えるほどの勝鬨をあげる。取り敢えずは、死体と削ぎ取った討伐証明部位の右耳を集めてもらう。それと、他に人質がいないかの捜索と、財貨の捜索もだ。
その間に、僕とエミーリアさんは、捕らわれ人質となっていた冒険者たちの治療を行う。くくりつけられた杭から、拘束を解いて地面に横たえる。意識は無いようだけど、ちゃんと呼吸をしている。幸い欠損部位は無かったので、【ヒール】のみで治療を行う。
8人全員の治療を終えると、その場をローザさんとエミーリアさんに任せて、ジョージを伴い集落の外へと出る。F-15C“イーグル”のイーグル隊が墜とした飛竜を回収するためだ。
ジョージが上空とやり取りをして、飛竜が墜ちた場所へ向かい、死体を【収納】していく。全ての飛竜の回収を終えると、RF-4C“ファントムⅡ”のロメオ06とF-15C“イーグル”のイーグル隊を【送還】する。
そして、ジョージと共に集落に戻る。すでに作業は終わっていた。オークの右耳は革袋一杯になっていた。財貨もそれなりにあったようだ。死体の数は1000を超えているかもしれない。革袋と死体、財貨を偽装魔法袋に【収納】する。
島津隊は義弘を先頭に整列をしている。彼らにはもう一仕事してもらわないといけない。この集落の破壊だ。今回はゴブリンの時のように死体の処理が無いから、建造物の破壊になる。
「さて、みんな戦働きご苦労だった。最後にもう一仕事お願いする。この集落を徹底的に破壊してもらいたい。燃やせるものは燃やし、石壁は完全に破壊するんだ。」
「「「「「おう!!」」」」」
それに必要な道具を【召喚】する。みんな槍や刀、鉄砲に弓からその道具に持ち替えて、作業に入る。義弘や豊久たち各部隊長は指揮を行う。また、負傷した者は、見つけ次第【ヒール】をかけて治していった。
ローザさんとエミーリアさん、ジョージに8人の冒険者の所に戻る。まだ、冒険者たちは目を覚まさないようだ。今のうちにジョージを【送還】しておこう。僕はジョージに敬礼しながら、
「ジョージ、今回もありがとう。君のおかげで助かった。」
「いえいえ、ガイウス指揮官。これが自分の任務ですので。ですが、指揮官の助けになったのなら幸いです。」
ジョージも答礼しながら答える。僕が手を下ろすと、ジョージも下ろす。そして、別れの握手をした。「【送還】」笑顔で手を振りながらジョージは還っていった。
さてさて、鋼鉄の壁から出て島津隊の作業を見るとだいぶというか、石壁以外はほとんど終わっていた。住居は勢い良く燃えて、すでに炭になっているモノもある。石壁もあと1時間もあれば終わりそうだった。やっぱり、地球人って人間離れしているね。
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