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第44話 鬼島津・その1

方言が出てきます。()内の言葉が標準語となります。


鹿児島県の色んな地域の方言が混じっていますので、正しい発音や意味でない場合があります。ご了承ください。

 結構な老齢な人が出てきた。鑑定すると60代だ。それでも、その眼光は鋭い。歴戦の武将という感じだ。称号に“鬼島津”とある。頼もしい。そんな感じで義弘のことを見ていると、彼の後ろから、若い“サムライ”が出てきて、


「叔父上、おいたち(俺たち)の紹介もしてくいやい(ください)。」


「おう、おまいたっ(お前たち)の紹介をせんといかんかったの。豊久、おはんからせぇ。(お前からしなさい)」


「おいは(わたしは)、島津中務大輔豊久しまづなかつかさたいふとよひさ。よろしくたのみあげもす(お願いします)。」「おいは、・・・」


 と、主要な部隊長の紹介が終わった。歩兵たちは兵科に分かれて整列している。その中で、銃のような筒を持っている集団がいた。聞いてみると火縄銃というらしい。ジョージに知っているか聞いてみると、


「火縄銃・・・。マッチロック式マスケット銃ですね。私の使用しているM4よりも500年以上前の銃です。彼らにはM14を【召喚】して渡した方が戦力向上につながると思います。使い方は、私とガイウス指揮官で教導すれば大丈夫だと思いますが、時間がかかりますね。」


「なら、今回は見送ろう。日付が変わるまでには町に戻りたいんだ。」


「まぁ、マスケット銃も鉛玉を撃ち出すので強力ではありますね。あとは、長弓兵もいますから、後方からの援護は期待できるかと。接近戦は言わずもがなですね。彼らの得意分野でしょう。」


「ありがとうジョージ。義弘に命ずる。これよりオークの集落を襲撃する。中に居るオークは全て殲滅すること。子供であろうとも容赦はするな。捕らえられている者がいた場合は救出すること。オーク以外の遺体があった場合は手を付けずに一ヶ所に集めること。財貨も同じように集めること。討ったオークは右耳が討伐証明部位なので、そこを削ぎ取ること。以上だ。全体の指揮は任せた。」


 いったん言葉をくぎり、義弘が了承したのを確認してから、


「それと、腕利きを何人か選んでほしい。僕と一緒にオークの首領へ吶喊とっかんしてもらう。」


「そいなら(それなら)、豊久がよかかと(よいかと)。豊久!!こけけ(こっちに来い)!!」


「叔父上。」豊久がすぐやって来る。


「おはん(お前)が、ガイウスどん(殿)の直掩じゃ。何人か連れてけ。そいと(それと)、あとでガイウスどん(殿)の指示を伝える。盛淳もりあつらと集合せい。」


「わかいもした。(わかりました)」


 豊久は腕利きと部隊長たちを集めに走っていった。十数分後には、僕の周りには腕利きと思われるサムライが集まり、義弘の周りには豊久を筆頭に部隊長が集まって、さっき、僕が義弘に言ったことを伝えていた。


 ジョージは「本物のサムライだ」とさっきからはしゃいでいる。説明を受け終わったのか豊久がやって来た。


「ガイウスどん(殿)。おいたちの配置は、おはん(貴方)の直掩じゃっで、いっどき(一緒に)戦うことになっが、武器は何をつことですか(使うんですか)?」


「僕は、この槍と、腰に佩いている長剣が主かな。豊久たちサムライは何を使うの?」


「おいたちもおんなし(同じ)槍に刀です。しかし、ジョージとやらもゆてもしたが(言ってましたが)、“侍”ではなく“武士”と呼んでほしかとです。おいたちは、武によって生きちょいもす。」


「わかったよ。それじゃあ、君たちの“武士”としての実力を見せてもらうよ。」


「はっ!!」


 さて、ローザさんとエミーリアさんにも確認して、みんな準備ができたみたいだ。


「これより、目標の集落へ進軍する。進軍開始!!」


 集落には50分ぐらいかかって到着した。上空には、RF-4C“ファントムⅡ”と F-15C“イーグル”が綺麗な編隊飛行をしている。飛竜ワイバーンの姿は無いので、全て撃ち落としたようだ。


 邪魔者もいなくなった。門では門番が雰囲気の変わった森に警戒感をあらわにしている。見張り台も同じだ。さて、その期待に応えてあげようじゃないか。さぁ攻撃開始だ。


見てくださりありがとうございました。


また、新たにブックマークをしてくださった方、ありがとうございます。

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