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第23話 呼び出し・その3(3回目の依頼受注)

 ギルドマスターと共に受付カウンターまで向かう。また、並んでいた冒険者の皆さんがサァーと両脇に避けて道を開けてくれた。

「おい、ガイウスさん今度はパーティでギルドマスターとサブギルドマスターと闘うらしいぞ。」「マジかよ!?今度こそは負けちまうだろ。」「いや、わかんねぇぞ。さっきチラッと小耳に挟んだんだが、アントンさんとの試合の後に1人で森へ行ってゴブリンキングを討ってきたらしいぞ。」「2級推奨の魔物を1人で!?ヤベェな。目ぇ付けられないようにしとこ。」


 また、好き勝手に言ってくれちゃって。まぁ、事実だから否定しようがないけど。受付につくとユリアさんがいた。


「ガイウス君は本当に周囲を飽きさせない人ですねぇ。ギルドマスターも大人げないですよ。」


「ユリアさん、ガイウス君と直接会って分かりましたよ。彼は強い。もしかすると私よりもはるかにね。だから、確かめたくなってしまいましてね。」


「まったく、まるで新人冒険者みたいじゃないですか。」


 ん?なんかユリアさんの方が立場が上というか、ギルドマスターが下手に出ている。


「あのー、お二人ともどういうご関係なんでしょう?今の話を聞いていると、まるでユリアさんの方が上司みたいな印象を抱いてしまったんですけど。」


 2人して顔を見合わせ、ユリアさんが「あっ」という表情をする。


「ガイウス君には言ってませんでしたね。私はエルフでこれでもギルドマスターの倍以上は生きているんですよ。それこそギルドマスターが子供のころから知っています。」


 彼女は耳を覆う髪をかき上げ、エルフ独特の耳を見せる。僕は慌てて【鑑定】をかける。今まで種族の表示をステータスにさせていなかったが、表示するようにすると確かに『エルフ』と出た。年齢も・・・。ちなみに他のステータスも軒並み高水準だった。びっくりだ。


「でも、驚かされっぱなしだったガイウス君を初めて驚かすことができたみたいですね。」


 笑顔で言われるとなんも言えない。見惚れる笑顔だ。顔が赤くなるのがわかる。


「おや、ガイウス君は年上のお姉さんが好きなのかな?パーティメンバーも年上のようだし。」


「あ、いや、そういうわけでは・・・。」


 ギルドマスターが依頼クエスト発注用紙に記入しながら声をかけてくる。僕はしどろもどろになりながら返事をする。ギルドマスターは一旦、手を止め僕の頭に右手を乗せて優しく撫でると、


「人生、経験だよ。様々なことを今から経験するといい。」


 そう言って、また記入にもどる。第一印象といい悪い人ではないのかもしれない。しかし、ギルドマスターを【鑑定】して出てきた称号に嫌な予感が当たったと思うのだった。


名前:アンスガー・アルムガルト

性別:男

年齢:38

LV:62

称号:ギルドマスター、アルムガルト辺境伯次男

経験値:56/100


体力:400

筋力:411

知力:432

敏捷:398

etc

能力

・識字 ・格闘術Lv.80 ・剣術Lv.90 ・槍術Lv.89 ・弓術Lv.75

・火魔法Lv.70 ・水魔法Lv.65 ・風魔法Lv.72 ・防御術Lv.92 

・回避術Lv.90 ・騎乗Lv.88 ・気配察知Lv.74


 アルムガルト辺境伯次男って、領主様のご子息ということじゃないか。怪我でも負わせたら処罰されるんだろうか。しかし、さすがギルドマスターだステータスに隙が無い。【水魔法】を【風魔法】を取得したいから試合では使ってほしいな。


「あの、ギルドマスター。試合は全力でいいんですよね?」


「ああ、全力でお願いするよ。」 記入しながらギルドマスターが答える。


「でも、領主様のご家族に怪我をさせたら・・・。」


「そんなことは気にしないでいいよ。試合中の怪我なんて普通だろう。ましてやギルドマスターといえども冒険者だ。そのくらいの覚悟ぐらいなければ此処にはいれないよ。」


 記入を終えた用紙をユリアさんに渡し、僕の目を見てそう言ってくれた。


「それでは、全力でいかせていただきます。」


「望むところさ。」お互いに握手をする。


「お二人とも、依頼クエストの発注と受注の処理が終わりましたので、練習所の方へお願いします。」


 ユリアさんの言葉に従い、それぞれのパートナーとパーティと合流し、練習場へ向かう。


見てくださりありがとうございました。

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