表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

ぷろろーぐそのご。

あと1話でぷろろーぐ終わります。ぷろろーぐというか、導入部だけど。

……


……んん?


バッと起き上がる。


「…寝てた!?」


湖に浸かったままねた…!?もしかしてまた死んだ…??

あたりを見回、そうとしたが、真っ暗で何も見えない。


「…あれ、もしかして本当に…?」


…二度目の死亡か、と少し落ち込んでいると、不意に灯りがついた。


『ぬ、起きたか』


目の前に、でっかい狼が現れた。


「っ!」


すぐに駆け出そうとするが、上手く体が動かない。


『まぁまて。三日も寝てたのだ、身体も上手く動かなかろ』


また声がした。周りにいる生き物は狼だけだ。


「…もしかして、喋ってるのって…」

『うむ、我じゃ。狼じゃ』


狼の方を見れば、目を瞑り、頷いていた。


「なんで…?」

『ふむ?それは死にかけていたことへの質問か?』

「…それもあるけど、なんで私をここに運んだの?」


変な生き物いたし、喋るくらいは不思議じゃなさそうだし。

見渡す限り、ここはある程度手入れがされた洞窟のようだ。毛皮が敷いてあったり、水の汲んである桶があったりする。


『貴様、転生してきたろぅ?』

「…ん」

『途中で魚神に合わんかったか?』


魚神、一つだけ心当たりはある。


「…鮭?」

『ぷっ、くく、そうじゃ、あいつがの、私怨でちょっと冷遇し過ぎたと連絡しよってきたのだ。あの時のあいつの慌てようといったら、くくく…』


あの問答無用で私を穴に落とした奴か…。


『まぁ、いざ見つけたら溺れかけてるというのは予想外ではあったがの…』


遠い目をしながら狼が言った。


『まぁよい。ほれ、受け取れ』


そう言って、前足で狼が何かを私の方に弾いた。


「…これは?」

『鑑定石じゃ。無論未使用のな!』

「…未使用?」

『うむ』

「…どういうこと?」

『鑑定石は1人に使うと以降、そのものにしか使えなくなるのじゃ』

「…なるほど」


識別標みたいにも使われるらしい。


『少し強めに握り込んで鑑定と言えばよい』


ギュ、と握って、


「《鑑定》」



ーー」

name lost


称号

魚神の私怨

[転生に関することを全部ルーレットで決められた哀れな者に送る称号]

破壊する人

[破壊に適性を持つ。スキルツリー{破壊する人}]


スキルツリー

《破壊する人》[不完全]


ーブレイク

破壊の力をその手に宿します。

ーブレイク

破壊の力をその身に宿します。

ーブロークン

破壊の力を時間差で与えます。

ーエンチャント〈破壊〉

破壊の力を他者に付与します。

ーブレイクアーツ

破壊の力を武器に付与します。

=ブレイカーボディ

破壊の力に耐えられる身体を。

=ブレイクフィジカル

破壊の力を使いこなせる体に。

「ーー


「ネームロスト?」

『どうやら転生するときに名前をなくしたようじゃの。前の名前を名乗るなり、新しくテキトーにつけるなりするとよい』


前の名前は…見た目も違うし、いらないや。というか、ネームロスト、ネームがロストって事で名前ロストでいいや。


「…どうすれば名前つけられるの?」

『これを新しい名前にする、という意識で名前を言えばよいぞ』


「…ロスト」


狼が少し驚いた顔をした後、大きめの声で言った。


『慈愛の狼神の名において、そなたの名を祝福しよう!!』


「…?」


びっくりした。


『ほほ、ほれ、もう一度確認してみぃ。名前がついてるはずじゃぞ』

「…ん」


今のセリフはなんだったんだろう。


「《鑑定》」


ーー」

ロスト


称号

魚神の私怨

[転生に関することを全部ルーレットで決められた哀れな者に送る称号]

狼神の祝福

[その名を祝福された者に送る称号。名とは、その人を表す者である]

破壊する人

[破壊に適性を持つ。スキルツリー{破壊する人}]


スキルツリー

《破壊する人》[不完全]


ーブレイク

破壊の力をその手に宿します。

ーブレイク

破壊の力をその身に宿します。

ーブロークン

破壊の力を時間差で与えます。

ーエンチャント〈破壊〉

破壊の力を他者に付与します。

ーブレイクアーツ

破壊の力を武器に付与します。

=ブレイカーボディ

破壊の力に耐えられる身体を。

=ブレイクフィジカル

破壊の力を使いこなせる体に。

「ーー


「…名前変わった。というか、狼神?」

『そうじゃ、狼神じゃ。実は偉いのじゃぞ』

「…ふぅん」

『反応薄いのぅ…。まぁよいか。それよりお主、これからどうするのじゃ?』

「…何にも決まってない」

『だろうの。この辺りには人里も無いしのぉ…。魔族の里ならあるが…あそこはオススメできんし…』

「…あなた、暇?」

『む、儂は常に忙しい…こともないの。やることと言えばたまにお主見たいのを保護するだけじゃな』

「…じゃあ、しばらく色々教えてほしい」


近くに人の住んでるところもないみたいだし、この狼、優しそうだし。


『ふむ。いいぞ。この世界の常識から戦い方まで教えてやろう』

「…ありがとう」

『うむ。まずは話し方じゃな。主、敬語使えんじゃろう?』

「…使えた。前は」

『転生すると、心のそこまで染み付いてるもんしか来ないからの。まずはそこからじゃな』

「…ん」


ーーーーー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ