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西旅093.運転しても良いんですか、ええ、良いんですとも♪

いや…この、おっさん…マジで言ってる?

思わず反論しようして先を越された。


「曹長!お言葉ですがっ!」ってね。

そんなミカエル准曹の言を遮ってゼラフ曹長が。

「馬鹿モンっ!」って。


えっ?

いや、何でいきなり怒鳴られたのか理解できないんっすが?


したらさ。

「戦車へ搭乗したら戦車長と呼ばぬかぁっ!」って。

いやいや、どーでも()えやんねっ、それってさぁっ。


俺は、そう思ったんだがな、どうも違うようで…

「申し訳ありませんでした、サーっ!」って、敬礼しつつ詫びていたよ。

あらら、なんだか意味があんのね、これ?


「うむ、良かろう、して…何かあるのか?」っと。


「リュシュ准等兵に操縦と砲撃を、とのことでしたが…

 流石に体験入隊と言う括りである彼に行わせるのは問題があるのではと具申いたします」

まぁ、そぉ~ぅだぁ~よねぇ、体験で仮入隊した一般人に過ぎねぇもん、俺。


したらさぁ、砲撃手のラファエル伍長が…

「自分は砲撃を任せても大丈夫だと思うであります」っと。

「えっ?何故だい?」ってミカエル准曹が驚いて問い質すと、ラファエル伍長がキョトンとして逆に尋ねてんな。


「いや、ミカエル操縦士は昨日の騒ぎを、ご存知ないので?」っと。

するとミカエル准曹が首を傾げて…「昨日?」っとね。


「昨日、准曹殿は休暇で居られなかったであろう。

 だからルシフ軍曹に代理で入っていただいたではないか」っと通信手のガブリエル軍曹がね。


「ああ、そうでありましたな。

 実はですね…」っと、俺が昨日、射撃場にて行ったことをさ。

いやぁ~、照れますなぁ~


「そ、そんなことが…で、てすが、戦車の射撃手が、それで勤まるとは…」

「いや、勤まる必要はあるまい。

 昨日も初めての射撃にて、あの成果と聞いておる。

 なれば体験させるのも一興であろう」


「そう言われるのてしたら砲撃の方は妥協いたしましょう。

 ですが、操縦士を素人が行うのはどうかと」


「それなのだがな、その小僧は峠攻めが趣味なのだそうだ」

「シュパングでも、峠攻めを?」

いや、なんで嬉々として?


「いえ、生憎シュパングでは流行ってませんね。

 峠道などは存在しませんし、レーシング自体がマイナー扱いですので」

「それは?」ムッとした感じで尋ねられてもさぁ、俺が悪い訳じゃないやいっ!


「シュパングは転移国家なんですよ。

 荷物の搬送に車両は使いますけど、短距離移動しか車両は使いません。

 車両も転移ポイントまで移動したら転移ポイントで転移移動となっていますからね。


 だから搬送も移動も転移でシュパング国内なら何時でも何処でも楽々移動可能なんです。

 そんな国だから個人で車両を保持したりしませんし許可もされませんから」


「でも君は峠攻めを趣味にしているのだろう?」っと不思議そうに。


「それは他国でです。

 シュパングが他国へと提供している転移ゲートが設置されている転移ターミナルはシュパング人なら只で使用できるんですよ。


 知られてはいませんけど、許可制で個人的に転移ゲートの設置も可能です。

 まぁ、シュパング政府と他国に設置する場合は、その国の許可が必要ですけどね。


 俺の叔父さんは政府役人でしてね、その許可を得てるんですよ。

 そして、ある国の峠近くに別荘をね。

 その車庫へ転移ターミナルへと繋がる転移ゲートを設置してるんです。


 そして余暇が取れると峠攻めをね。

 俺と従兄弟は叔父さんに着いて行って峠攻めの魅力を知った訳です。


 今は叔父さんの御下がりである車両を従兄弟と共同で買い受けて転がしていますよ。


 そこの峠は上下で分かれていますから対向車は来ませんからね。

 複数の峠道があって、腕前で道を選べるのも魅力なんです。


 まぁ、それを見込んだショップが麓に乱立してますし、結構栄えてますよ、あそこ。

 峠攻めの事故に備えてレスキューが常駐してますから。

 アレは絶対に政府が絡んでるんでしょうねぇ」


「それは、既に峠攻めと呼べないような…」

なんでだろね?


「まぁ、このように車は運転しておるようだ。

 それで直ぐに操縦できるとは思わぬが…車両を運転したことがあるならば、教えるのは容易かろう?」

「いや、容易いって…そんな単純じゃぁ…」

「良いから遣れ、命令だ。

 分かっておろうが、戦車に乗ったら戦車内では戦車長が神だ。

 逆らうことは許さんっ!」


いや、なんてぇ暴君w?


ってことで、ミカエル准曹は納得した訳ではないけど従うことにしたようだ。

本当に良いのか、これ?


まぁ、教えてくれるって言うんならさぁ…

俺は案内されて操縦席へと。

補助席へミカエル准曹が陣取り、俺への説明を。


ある程度聞いたらさ分かったわ、運転方法。

これなら転がせれるな、うん。


「もう分かったと言うのかい?」

「ええ、大丈夫だと思いますよ」ったらな。

「よし、なれば動かしてみよ」ってゼラフ曹長が。


あ、ミカエル准曹の顔が引き攣ってんなぁ~

戦車長は神様ですか、さいですか。


ってことで軽く動かしてみたんだが…うん、問題ないな。

ミカエル准曹が驚いてんだが、ゼラフ曹長に促されて近場を走らせてみる。


「驚いたなぁ、荒削りだけど問題ないレベルだよ。

 こんなに容易くマスターされては操縦士の立つ瀬がないよ」って苦笑された。

ソコまで?天狗になって良い?エッヘンって…あ、ダメですか、さいですか、おほん。

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