表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/171

西旅071.撃っちゃうぞぉ~っイヒッ☆

「なんにせよ、此処まで来て撃たさぬ訳にもいかぬであろうな」なんてことを言ってんよ。

いやいや、何を躊躇ってらっしゃるので?

こんなに品行方正な龍秀君に向かって失礼な、プンプ~ンってな。


「そこはかとなく不安が…え~いっ仕方あるまいて。

 行くぞっ!」って先導し始める曹長様。


そーうっ、そうでなくてはね、よっ!曹長様ぁっ!


ってなことで、曹長様に続いて歩みを進める訳なんだがね。

いやぁ、しかし…なんちゅー場所やねんや、此処。


壁際の通路はコンクリの打ちっ放し。

鉄の手摺みたいな柵が道と荒地とを隔てている。

そう、荒地ってぇか、岩場?いや鉄の墓場?


戦車や車両なんぞの残骸がゴロゴロと転がる荒涼たる景色がね。


通路側は龍覇結界にて保護されており、地下空間の壁面も同様に処置されてんな。

光源が天井部へと設けられているようで、そこから人工的な明かりが全体を照らしている。


荒野に転がる車両、戦車などの残骸が時折打ち抜かれているのは、アレが的として活用されているからなのだろう。

何時から置かれているのかは知らないが、無残な蜂の巣と化してんぞ、アレら…


いやな、戦車が走行しつつ的を射抜く訓練や、ジープや装甲車からの銃器からも…

う~んっ、訓練してますねぇ~実に実にぃ~楽しそう。


そんな感じで辺りを観察しつつ移動してっとさ、曹長様が立ち止まる。

どうやら辿り着いたみたいやね。


そこにはマイヤー軍曹が既に待機しており、拳銃を2種類用意して待っていた。

どうやらさぁ、俺が撃たせて貰える銃みたいだな。


いやな…ちっちゃっ!えっ、ソレなの?

ハンドガンったけどさぁ、映画なんかで出て来るゴッツイガンを想像してんだけど…


「まずは初心者用の銃からだな。

 此方に用意したのは研修でお馴染みの拳銃となる。


 オートマチックとリボルバーの2タイプを撃って貰おう。

 先ずは耳を保護する防音イヤーマフを装着しろ。

 耳をヤラレるでな」って、防音イヤーマフとやらを渡してくんぞ。


これで防音ってか?

いや、いらなくね、これ?

だってさぁ、俺、龍覇術で既に防音してっし…ま、言えんからするけどね。


「よし、では…此方のリボルバーから撃って貰おうか。

 コラァッ!片手で撃とうとする馬鹿がおるかぁっ!

 肩が抜けるわっ!


 ったくぅ…

 両手で持て、両手でぇっ!

 ったくぅ、これだから初心者は」なんてブツブツと…


補助のマイヤー軍曹がクスクス笑ってぇし。


はいはい、足を肩幅に開くんでやすね。

銃を両手で支えてっと…んで、撃つってね。


「貴様…撃ったことがあるのか?」なんてぇことをホザいてやすが…

「そんな訳ないでしょ」って返しておこう、うん。


そんなことよりもだっ!

なに、この撃った時の感覚てぇか、反動てぇの?

くぅぅぅっ!痺れるねぇっ!


パンってショボイ音の割には撃った時の反動てぇ衝撃がさ。

いやぁ~ジィィィンって…こりゃ堪らんわいっ!

なんてぇ玩具さね、この撃った感覚を味わうだけで最高だぜぇっ!


って、調子に乗って撃ってっとぉ…カチッカチって…アレ~っ?

「もう、全弾撃ち尽しおったのか…

 マイヤー結果は?」って声が。

ああ、弾切れな訳ね、うや、残念さんねぇ~


少ないぞっ!足らんぞっ!ショボ過ぎね、弾数がさぁ~

モット楽しみたいんっすがっ!なんてぇ思ってっとさ。

マイヤー軍曹様がねぇ。


「全弾、的中央へ集弾しております」って。

「まさかのぅ…どうせ当たらぬと思って、一番遠い的を狙わせたのだぞ?

 だと言うに、全て的の中心を射抜いたと言うのかぁっ!?


 リュシュ大兵客。

 正直に申せっ!」っからさ。


「はっ!

 自分、まだ、大兵客に任じられてないであります!」って正直に申告ってね。

したらさぁ「……… ……… ………」って黙りこくるって酷くね?


マイヤー軍曹なんて、一瞬唖然とした後に大爆笑。

ウケてくれてあんがとさん、でもさぁ、何が可笑しかったんだろね?


「ああ、うん、マイヤー」

「ハッ、此処に」

「さっさと寄越さんかぁっ!」うや、理不尽さんねぇ~


「リュシュ大兵客、貴様を中兵客より大兵客へ任ずる。

 これが階級証と任命書になる」って渡されやした。


いやさぁ、此処で渡されても邪魔なんっすが…って思ってたらさ、マイヤー軍曹に回収されちまったよ。

あんれぇ~?

「取り敢えず、階級証だけ替えなさい。

 任命書は此方で預かるから」だってさ。


出来る男は違うね!


「う、うんっ!」曹長様…なんやねんやっ!

「リュシュ、貴様に問いたい」なんだろね?

「以前に銃を扱ったことがあるであろう?」って…はぁぁぁっ?


「なんでですか?」意味不?

「扱ったこともない者がぁっ!この距離で全弾中央へ集弾命中できる筈があるまいがぁぁぁっ!」

「なんですかぁっ!その偏見っ!

 銃なんて撃つのは初めてですよっ!

 こんなん弓を射るのに比べれば容易いことですからねっ!」


全く失敬なぁっ!

「お、おおぅ…本当に初めてなのか?」っから頷くとさ。

「いや、弓と銃とでは随分と違うのだが…」っとブツブツと…知らんがなぁ~


っかさぁ、早よ次ね撃たさんかぁぁぁっ!ってね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ