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西旅005.さて、再び探索だっ!

上層デッキへと連なる階層より階下へと移動。

コチラにはシアタールームやビリヤード場に図書室なんぞが設けられているようだな。


シアタールームはシュパングに於いては珍しくないビジョンシステムを用いた最新型映像システム採用と言うことで人気なのだとか。

いや…シュパングでは一般家庭へも普及してるからな、既に珍しくはないんだけど…


このビジョンってのはな、ディスプレイを介さずに映像を提供する形式の受像システムなんだよ。

えっ?ディスプレイを介さずに、どうやって映像を視覚化するかって?


いやね、近年になって龍脈より龍力の結晶化技術が進み龍結晶の大量生産が可能となった訳だ。

その際に副産物として飛空石が生まれたのだけれども、それと同様に幾つかの技術も生み出されてんだよ。


その1つに素龍子と言う龍力粒子が得られることが分り、その研究が進んだ結果にて素龍子コントロール技術がな。

この研究結果を元に技術革新が起こり、素龍子を制御することによる映像化に成功したのさ。


つまりは、本当の3D映像という代物がな。

ただし結構お高いからなぁ、手軽には手に入れることが出来るレベルではないんだよなぁ~

まぁ、数十万~数百万レベルが庶民にて手に入れられる受像機レベルだろうか。

最近では数万レベルの廉価版が出始めてはいるそうなんだけれども…性能がなぁ。


だから普及が始まったとは言え、ディスプレイ型の方がシェアは広いと言うのが現状なんだよ。

まぁ、居間に1つは設置している家庭が増えてはいるらしいな。

(うち)にも1台ほど居間に据えられているぞ。


アレを買ったために家族が居間へ集まる頻度が増えたからな、良いと言えるのかも。

近代シュパングでは1人1台のディスプレイ機器普及が進んでいるのが現状なんだよ。

そのせいで家族の団欒てぇのが薄れているって問題に。


それがビジョン普及による団欒機会が増えたとの統計が発せられ…うん、ビジョン普及率が増したらしいな。

シュパング人ってさ、直ぐに情報に踊らされるからなぁ~

家の親父様も、その1人だけどな。


そんな感じで一般家庭にも普及し始めているビジョンだからさ、映画館では当然ビジョン化が進んでいるぞ。

つまり、シュパング人にとっては映画と言えばビジョン映像って相場が決まってんだけれども…

うん、他国では受像機も写映機もお高いために手が出ないのだとか。


いや、そもそもビジョン用の映像発信機や変換機、撮影機材の普及が成されていない。

海外メディアも入手を試みているのだが値段が値段だけに二度足を踏んでいる状態なんだってさ。


映画なんてぇのはさ、映像をビジョン映像へ変換したソフトが売りに出されているから、それを購入すれば良いんだ。

だけどな、ビジョン画像化てぇのが手間らしくて、結構な値段になぁ。


そうそう、そう言えばビジョンの欠点ってのがあるな。

ディスプレイ型とは違い、ビデオレンタルなんてぇのが使用できないんだよ。


さっきも言ったけどさ、ビション映像化てぇのが手間でお高いからソフト販売なんてぇのは無理。

むろん、それを貸し出すなんてぇのもさ、そもそも再生機が売ってないやね。


ネット画像や映像なんぞもビジョンでの処理は無理だからさ、それらはディスプレイ主体でってな。

だから家庭ではビジョンを見る場合は、ビジョン映像を配信するテレビ局が放映する映像しか見れないのが現状なんだ。

後は映画館でビジョン映像映画を観るかだな。


ってもさ、飛空挺で態々観るほどの物でもなぁ~

いや、外人さん達には人気だけどね。


ってことで、シアタールームはスルーってか。

ビリヤードは1人で行う物ではないし、他人に混ざっててぇのもなぁ。

これもパスやな。


そうなると図書室?一応は覗いてはみたんだが…うん、シュパング語の本が少ない。

いや他国語の本はあるんだけどさ、無理に読む気にもなぁ。

だいたいスマフォにて電子書籍も読める時代なんだし、無理に旅先で本を読む必要もないか。

それにシュパング語の本で読みたい本もないし、他国語の本は読めるけど疲れるから無理に読むのもなぁ。


分らない単語が出たら一々スマフォ検索しつつ読むことを考えたらさぁ、無理に読む必要もな。

伯父さんから借りて来た翻訳機は会話に対してしか機能しない型だ。

最新型は文字の読み書きへも機能するらしいんだけど…どう言う仕組みだ、あれは?


まぁ、そんな仕組みは分らんでもな、伯父さんが最新型の翻訳機を購入したから型落ち翻訳機を貸して貰えた訳だ。

俺としたら有り難い話やね。


ってことで、此処にも用はないな、うん。

下層デッキへと続く階層へと降りるが…此処は客室層な訳で、娯楽施設なんぞは皆無。

いや、簡単な売店は存在するんだけどさ、別に買いたい物がある訳でもないのでスルーだな。


此処から下は客室層が数階層ほど続く訳で、別に覗いて面白い場所がある訳でもない。

途中に機関室なんぞやクルー達用の施設なんぞもあるんだけれどもさ、そちらへは立ち入ることはできないしなぁ。

ま、当然か。


ただ、それらを抜けた最下層には演劇場がね。

夜には軽食が振舞われ、それを食しながら出し物を観る趣向がなされているそうな。

強制ではないため、気が向いたら行くってスタンスなんだけれどさ、これも乗船賃込みてぇんだから行かない筈もないわさ。


ってもなぁ、今は昼間だから演劇場は閉まってやがんの。

そうだとは思ってはいたんだけれどもさ、暇だから来てみたんだだが…やはり無駄足…!

うや?地図には娯楽施設しとか記載なかったので詳しく調べてなかったんだけれども、演劇場以外にも施設が!


あやや、地図をタップすれば詳しく出たんだな、これ。

迂闊だったよ、参ったななぁ。

てっきり演劇場しか存在しないと思ってたんだよ。


えっ?何があったのかって?プールだよ、プール。


まさか船底にプールが設けられてるなんて思わなかったしなぁ。

興味が湧いて立ち寄ってみることに。

水着とかタオルなんかが無料で貸し出されているようだし、入ってみるかね。


船底の結構な部分をプールとしているみたいで、結構な広さのプールだな。

プールの底が光って見えるのは、何かの演出か?

しかし、結構な深さがあるようで、浅い場所との差が酷いように感じるぞ。


水着へと着替えてプールへと移動したんだが、流石に翻訳機の持ち込みは不可能。

いや、流石にプールへ浸けたら故障するしなぁ。

言葉が通じないことに多少の不安を感じていたんだけれども…杞憂でした。


どうやらブールが設置されている区画に対しては翻訳機能が成されているみたいなんだよ。

だからさ、辺りで話されている内容が普通に理解できたぞ。


なにやらプールの底が凄いらしい。

知り合いに仕切りに進めているようなんだが、何が凄いのかは明かしていないな。

行ってからのお楽しみってヤツらしい。


いったいなんだろう?

行ってみますかね。

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