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西旅002.よし、いざ探索へ!

空港ゲートより飛空挺へと伸びる通路を辿り飛空挺へと乗り込む。

時間を優先するならばジャンボジェット風飛空機に乗るべきだろう。

彼方にもグレードがあり、ハイグレードな飛空機ならば3時間もあればシュランプへと辿り着くだろうな。

結構なお値段になるそうだけど…


大昔に化石燃料を使用したジャンボジェット機なる代物が存在したそうだ。

現在では龍脈より龍力を取り出し固めた龍結晶なる代物を燃料とし、その精製時の副産物である飛空石を使用して浮力を得ているという。

この飛空石が浮遊する浮力を用いて航空機を浮かせる技術が発達して航空業界は劇的な変化を見せたらしいな。


なにせ龍力を流せば浮力を得る石なんだから容易く物を宙へと浮かすことが可能になった訳だ。

だからヘリコプターなんて言う乗り物があったそうだが、そんな不安定な乗り物は廃棄されたんだとさ。


宙に浮遊したら後は進むだけって訳でな、タービンを高速で回して空気を前方より取り込み後方へと排出することで推進力を得るエンジンを龍力にて稼動させ移動させるタイプが旧ジェット機を模したジェット風っと言われるタイプなんだよ。

此方は性能にて移動速度が異なるとは言え、飛空挺に比べれば雲泥の差と言える程に高速移動が可能なタイプだ。

ただ、お値段がねぇ…


それに比べプロペラ推進である飛空挺の飛行速度は遅い。

なにせ1日半を掛けてシュランプへと移動することとなるからな。

だがジェット風旅客機に比べ航空運賃は激安っと言えるがな。

っと言っても、豪華客船タイプは金持ち用だから用途が違うって訳でお高くなるよ。

俺は当然、庶民が乗るタイプの飛空挺に乗るがな。


この度、俺が乗る飛空挺での低ランク客室は大部屋となり個室ではない。

知らない者と一緒に雑魚寝ってことでセキュリティ的にも良ろしくない環境だな。

なのでグレードを少し上げて個室をチョイスしてあるぞ。


シュパング学生用の学割プランにて通常より安く航空チケットを得ることができているので、ラッキーだと言えるな。

そんなことを思いつつ飛空挺へと乗り込みラウンジへと出た。


案内係にて案内されつつ俺に割り当てられた個室へと向かう。

6畳1間の部屋へはベッドとシャワールームに机、リクライニングシートが据えられていた。

机の上にはコンソールが設置されており、そこへ出立に対するガイダンスが流れているな。


1泊分の着替えなどが入った手荷物をベッドへと放り投げた後でリクライニングシートへと収まる。

発着時は指定された席へと座ってシートベルトの着用が義務付けられているからなぁ。

ってもなぁ、飛空挺が落下したらシートベルト程度ではどうにもならんだろうに。


リクライニングシートに設置されているスピーカーから流れるガイダンスに従いシートベルトを着用。

この指示はAIが対応していて、まるで人と話しているように質問に答えてくれる。

笑い話しとして聞いた話しでは、必死にAIを口説いたアタロニア男性も過去には居たらしいな。

流石は女性に対しては情熱的と言われる国だけはあるぜっ!


そうそう、AIからは非常時の対応や避難に対する説明がなされるのだが、そもそも墜落したら助からないだろうし飛空石を使用しているのに容易く浮力を失い墜落するとも考え難いんだけどなぁ。

これは昔の旅客機にて行っていた離陸前ガイダンスの名残であり、それは船舶の客船にて行われていたガイダンスから来ているらしい。

まぁ慣習ってヤツかな?本当に要るのだろうか?


ガイダンスが終わり飛空挺も安定飛行へと移り座席から離れることを許されたよ。

先ずはお手洗いを済ましてから備え付けの冷蔵庫よりフリードリンクをチョイスして飲む。

有料ドリンクも存在するため、気を付けないとならないけどな。


喉を潤し一息吐いた俺は部屋から出てみることに。

時間はタップリとあるため、部屋へ篭る必要もないだろしうしな。


部屋でもリクライニングシート前の机上へ設置されたコンソールにて色々できもするんだけどよ、ま、それは後回しだな。

映画鑑賞やネットにゲームなんてヤツは、何処でも出来んだし。


そうと決まれば早速行動だ。

貴重品っと言うか最低限の手荷物しか持ってないから大して邪魔にもならない、だから持って行く事にしたよ。

貴重品ボックスはあったがね、どうも不安が残ってしまったから仕方ないわな。


部屋を出る時に案内係より受け取った部屋のロックキーであるカードを入口近くのスロットより回収する。

このカードを入口脇へと設置されたボックスへと翳せばロックが解除される仕組みなんだとさ。

入ってから直ぐへと設置されたスロットボックスへとカードを差し込むと電源が疎通する仕組みらしいぞ。


つまり、カードをなくせば入れないし、入れても電気を使用する機器は全て使用できない。

無くさないように気を付けねば…


それに、出る時にカードを持って行くのを忘れると自動ロックだから締め出されてしまう。

これに対しての事案が結構多かったらしくてな、乗客へはリストバンド形式の鍵もスペアとして貸与されている。

基本的に搭乗時に腕に巻き付けられてロックされるから、基本的には外せない代物なんだ。


まぁ、肌に優しく柔軟な素材で造られているため、付けていても気にはならないがな。

俺なんて付けていること自体を忘れてしまいそうだぜ。


このリストバンドキーがあればカードキーを置いた侭で部屋から出ても締め出されることはない。

だからカードキーが不要か?っと言えばそうでも無いんだよなぁ~


実はな、飛空船内では購入チケットにより割引や無料にて使用や利用可能なサービスがあるんだ。

朝昼晩の3食も定められた範囲ならばフリーだしな。


ただし、その利用にはカードキーでの認証が必要となるんだよ。

つまり船内では財布代わりみたいな扱いとでも言えば良いのかな。


このカードはリストバンドと対になっているから他人のカードは使用できない。

だから悪用される心配は無いが…無くしたら面倒なことになるだろうな。

ま、カードへ内臓されているICチップをトレースすれば場所の特定は可能らしいから紛失自体が有得んらしいけど。


ってな訳で、キッチリカードキーも回収してからドアを開けて部屋から出る。

廊下は人が擦れ違える程度なので結構狭いんだが、人通りがないため楽に出れるぞ。


ドアが自動的に閉まると自動施錠されたな。

結構な速さでドアが閉まるなぁ、バタンって感じでは無いんだけど誤って出て振り向いたら手遅れ程度には。

ドアを閉じるバネが強過ぎねぇか、これ?


まぁ、リストバンドがあるから締め出されはしないけど…無かったら締め出されるは、これ。

以前に聞いたバスローブ姿にて部屋の外に配られた新聞を取りに出て締め出される笑い話があったけどさ。

うん、納得、納得。


青色の絨毯が敷かれた廊下を左へと進むことに。

俺の船室は飛空船の中央に近い場所だから、どちらへ向かっても良いんだけどな。

まずは船尾方面より外部デッキへと出てみようかとね。


そちらにはプールとかテニスコートなんてぇのもあるらしい。

トレーニングルームらしき場所もな。


スマフォへとダウンロードした船内マップを頼りに、さて、行きますかね。

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