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公募に落ちたので考えてみた事を呟いてみる

作者: 梨鳥 

 去年、初めて一般文芸の公募に応募してみました。

 その公募は『ジャンル不問』と書かれていたので、「じゃあ……」と挑戦してみる気になったのでした。

 なろうで書いていた連載中の話を大幅に一般文芸っぽく改稿し、考えていたラストから曲げに曲げて規定の文字数内で完結させて応募しました。

 それはそれはコミックちっくでファンタジックなラブコメでした。

 でも、最近は一般文芸の棚もほとんどそういう感じだから大丈夫だろ、と甘く考えたのでした。

 カッパとOLが恋に落ちる話です。

 去年の春から秋にかけて、必死にカッパとOLを書きました。

 書いても書いても、投稿は出来ないので反応はありません。

 わたしには小さな子供がいるので、平日の深夜や休日の深夜、週一回のお休みにコツコツ書きました。わたしの深夜は、次の日お寝坊出来る深夜ではありません。朝からは家事、仕事、育児が待っている深夜です。

 乳飲み子抱えて(乳飲み子じゃない)小説書くなんてJKローリングみたいやん、うえへへへ……と思いましたが、ご褒美が無さ過ぎる作業の中でそんな風に自分を慰める深夜(朝から奴隷業)のやつれたBBAを思い浮かべて頂ければ、JKローリングファンからの中傷も無いと信じています。

 趣味の域を超えていると思いましたが、楽しくもありました。自分だけの、自由な時間です。

 元々、凄く短い短編か凄く助長な長編を書いていて、公募の規定に良くある『三百ページまで、五百ページまで』という枚数指定で引っ掛かって公募に手を出した事が無かったのですが、なんとか五百ページギリギリに纏めました。


 カッパとOLの恋愛を五百ページ書いた事ありますか?

 わたしはありませんでした。


 なんでこんな事になっちゃったんだろう、辛い……なんでカッパ? でも、きっと頑張ればなんか報われるんじゃないか?


 と、自分を騙し騙し頑張った日々……。

 しかし、カッパとOLが恋に落ちる話は、一次審査で落ちました。

 タイトルが『あなたはカッパと恋に落ちます』だったのですが、『あなたは公募に一次で落ちます』とゴロが似ている事に気付くのは四日後の事でした。

「ふふ」ってなっちゃった自分が憎い。全然面白く無い。

 今のわたしは人生でベスト10入りする位つまらない気分です。


 でも、挫ける程じゃないので、ちゃんと反省をしてより良くするにはどうすれば良いか考えようと思いました。

 面白い小説とはなにか? とか……。

 その一つを呟こうと思います。実はここから本題だったり……。構成力欲しい!!

 わたしが一番謎に思っていたのは、読んだ事ある内容だったりありきたりな設定だったりするのに、ついつい読み進めてしまうお話です。文章がとても素晴らしくて~、でも、キャラがとても特殊で~、でもない。

 なのに、先へ先へ、目で追うのもじれったい気持ちになるお話。

 なんでなんだろう、と、ずっと考えていて、ずっと憧れていました。

 なのでこの機にちゃんと向かい合おうと考えたのでした。


 実はここまでの内容は発見した事を試しに書いてみたものです。

 それは、


『ある程度、予想が付く』『その予想は、大抵読者の予想を裏切らない』。


 公募に応募した。頑張ったドキドキワクワク……。

 この間に予想が付きます。


『応募したからには通過か落選だろう』。『落ちるぞ、落ちるぞ』『ほら、落ちた』。

 分かりやすい様に、タイトルにも答えを入れました。

 余程長すぎたり日本語が変じゃない限り、『公募に落ちる』シーンを目指して読み進めるんじゃないでしょうか。

 このタイトルを見て閲覧して下さっている方が、人が公募に落ちる描写を見たがっていると言いたい訳じゃないです。あなたたち意地悪ですねと言いたいワケでも無いです。ちょっと例える題材が悪いかなと思いますが、自分の公募落ちと絡めたかったんです。すみません。


 恋愛だと『出会ったからには恋に落ちるだろう』『落ちるぞ、落ちるぞ』『ほら、落ちた! ヒャッフー! ヒロインかんわいい~!!』でしょうか。


 なにが言いたいのかと言うと、読者って『自分の予想が当たるか』を見たくなるんじゃないだろうか、と思ったのでした。

 だからつまんない前置きも辛抱強く『予想のシーン』まで読むか斜め読みし、ついでに全部読む為、今ここまで辿り着いていると思うのです。ありがとうございます。


 ミステリアスで思わせぶりは書いていて気持ちいいけど、読む側は相当物語へ入っていかないと満足感へ辿り着けない気がする。大好きな作家さんだったら迷わず特攻して潜り込むけど、見知らぬ作家さんだったら余程卓越した文章で誘い込まれなきゃ、わたしはそこまでしない。

 ミステリアスで思わせぶりな異性より、わかりやすい異性のが安心できる感じと似てる気がしないでもない。

 と、そんな事を思ったり考えたりしつつ、これからも頑張ります。


 最後にわたしが公募に落ちたのは、これが一番の原因じゃないかという終わりかたをしたいと思います。

 テーマブレブレで唐突に終わり、です。


 ではでは、最後まで読んで下さってありがとうございました。













そんな事は既に知ってますだったらすみません。

わたしは後れ馳せながら今発見したので、書いてみたくなってしまったのでした。でした。

それから、それが全てだとは思っていません。

思い付いた内のちっぽけなたったひとつです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 公募に挑戦という、前向きな気持ちと行動力が羨ましいです。 [一言] 公募は、出だしが全てと聞きました。 冒頭からの10枚程度。つまり4,000文字が勝負です。 そこでダメだと思ったら、審査…
[一言] 私は『カッパ……』が大好きですので、全くこのエッセイ?面白くないです(ぷんすか)。 『カッパ……』はどちらかというと長編向きの題材ではないかと思います。むしろこれから面白くなる展開ではないで…
[一言] 面白かったです。 もしくは、興味深かったです。 考察という事ですのに、ちゃんと起承転結がついていてすごいな、と思いました。
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