一時の安らぎ
多分、次話はだいぶ遅れると思います
1941年12月20日連合艦隊 呉入港
作戦後各艦は母港へ帰投し航空機の補充や修理補給を行う、次の作戦が決まるまでは休みというわけだ、空母赤城及び飛騨は呉へ入港していた
大山少尉、神谷少尉は二人で出歩くかと言って外て行った
「大山、せっかくだ呑みに行くぞ〜てお前はまだ20歳じゃ無かったな」
「神谷、馬鹿にするな俺だって呑めるぞ!」
「そうかい、じゃあ行くか」
「おうよ!」
大山達は歩いていると向こうの方から女性が走ってきた、ふとみると中々小さく可愛い女性だった、そして大山は見惚れているとその女性とぶつかってしまった
「あっ、すみません!」
「いえ、どうされたんですか?」
と大山はその娘に手お差し伸べたそしたらその後ろから陸軍軍人の連中がやって来た
「貴様その娘とグルか!」
見るとその陸軍軍人は少々酔っているようだった
「まて、この娘が何おしたんだ?」
「この娘は我らが帝軍と知りながら注文を聞かなかったんだ!!」
「聞けないにきまってます!」とその女性は言った
「あんな、服を脱いで踊れと言われては私とて無理な相談なのです!!」
「貴様らそれは本当のことか?」
(うわ、大山そう言えば弱いものイジメが大の嫌いだったなしかも今回はどう考えてもこいつらが悪いからな、どうしよう止めようかな、いや、面白そうだから見ていよう)
神谷はそう思うと笑いをこらえながら見守ることにした
「当たり前だ、女は男のためにいるのだ男の命令を聞けないようではまだまだなのだ、それで我々がその娘に指導をしてやろうとしてる所だそこお退け!!」
「それは、出来ない相談だ、それに貴様らどうせのうのうと内地で治安維持だろ?
ふざけてんのか、国民を守るための軍人が国民に手をかけてどうする!!」
「貴様俺が陸軍歩兵と知っての言葉か!!」
「それなら貴様は俺が海兵隊と知って言ってるのか!」
「え〜い、らちがあかない、そのを退け!!」
陸軍歩兵の一人が大山に掴みかかったが大山はそれおあっさり投げ返した、そして他の3名が飛びかかってきた。
「貴様ー!!!」
大山は4人をあっという間に圧倒した、そして陸軍歩兵の4名はそのままのこのこと逃げて行った
「あ、ありがとうございます」
「いいえ、当然のことをしたまでです」
「あの、よろしければお名前を教えてください」
「大山 涼平です、気を付けて帰ってくださいね」
「はい、ありがとうございます」
そして、大山達はその娘と別れた後に大山は気づいてしまった自分のしてしまった事に
「なあ、神谷、俺やっちまったよ」
「そりゃそうだ、相手は陸軍だぞ」
「あの子の名前聞き忘れたー!!!!」
「そっちかよ!!」
「うわーあんなに可愛い人だったのにクソ!
俺とした事が!」
「いや、いや、お前もっとなんかあるだろ!!」
「何?俺が他にやらかした事あんの?」
「あるだろ、相手は陸軍だぞ!」
「知るか!だったら俺だって元陸軍だぞ!」
「まー良いや、飲みにくぞ」
「おう、はあ〜」
大山は気お落としながら店に入ると
「いらっしゃいま…あ〜!!」
中から聞き覚えのある声が聞こえて来た大山何だろうと思い顔おあげるとそこには先ほどの娘がいた
「え!?何でいるんですか?」
「えっだってここで働いてますし」
「なるほどな」
大山は動揺しながらも話していた、そして神谷が言った
「おい、名前聞かなくて良いのか?」
「あっ!そうだ!名前!名前聞くの忘れてた」
「あっすみません名乗り遅れまして
私、雪と申します」
「雪さんかありがとう」
「何を御礼を申し上げるのは私の方です先ほどは助けていただきありがとうございます」
話していると奥から男の人がやって来た
「へ〜貴方が大山さんかうちの看板娘を助けていただいた事凄く感謝いたします、今日はオマケしておきますね」
「本当ですか、ありがとうございます」
「所でその軍服は?」
それもそのはずだ海兵隊は新設されたばかりなので制服を見たことのある人の方が珍しいくらいだからである
「これは、海兵隊の軍服で簡単に言えば海軍の中の陸軍見たいなそんな感じの部隊です」
「へ〜そうなんですか海軍なら父と同じですね」
そして、話が盛り上がり大山と雪はかなり仲良くなって行った
そして、閉店時間になると
「大山さん明日はお暇ですか?」
「休みだし暇だよ」
「そうですかなら明日は私とお出掛けいたしませんか?」
「え!良いんですか!是非お願いします」
「ありがとございます、ではまた明日」
そうゆうと大山と神谷は店を後にし宿屋に泊まる事にした、そして部屋では大山と神谷がさっきの事で話していた。
「よかったな、大山、女捕まえたじゃないか」
「そんなんじゃないよ」
「とか言って嬉しいくせに」
「うるせ、所で明日はお前はどうするんだ?」
「俺は嫁の所に行ってくるよ」
「そうか、結婚していたもんなお前は、子供は2歳だったか?」
「おっ興味ある?写真あるぞ見るか?」
「いい、何回も見た、明日に備えてもう寝るよ」
そして、大山は睡眠に入ったそして翌日、大山は神谷と別れた後に待ち合わせ場所に行った
そして、そこには、綺麗な服を着た雪さんがいた
「すみません、遅くなりました」
「いえ、私も先ほどきた所なので」
「寒くありませんか良かったらこれを」
そう言うと大山は着ていたコートを着せた
「ありがとうございます」
「所で大山さんは階級は?」
「海兵隊 少尉ですよ」
「え!?お若いのに?歳はお幾つですか?」
「18ですよ」
「少尉さんで私の3つ上ですか」
「15だったんですね」
「はい」
大山達が歩いて向かったのは美味しいと評判の羊羹などを置いていると有名な茶屋だった
「ここの羊羹は私大好きなんです!」
「羊羹は自分も大好きですね、特に間宮羊羹は格別ですね、後は南部の羊羹も美味しかったですね」
「へ〜南部にも行かれたことがあるのですか」
「はい、南部沖第四艦隊事件の現場を見に行った際に、まだ従軍はしていなかったんですがね」
※{南部沖第四艦隊事件 }
海難前
帝国海軍は前年(1934年)に起こった水雷艇友鶴の転覆事件に鑑み、保有艦艇の復原性改善工事を終了していた。更にロイドン海軍軍縮条約の失効と国際情勢の悪化に伴い、海軍力の拡充に奔走していた。
1935年、昭和10年度海軍大演習のため臨時に編成された第四艦隊(第二期編成・司令長官松下元中将)は、南部東方沖250海里での艦隊対抗演習に向かうため9月24日から9月25日にかけ、補給部隊・水雷戦隊・主力部隊・潜水戦隊が函館港を出港した。
海難
すでに台風の接近は報じられていたが、9月26日朝の気象情報により、午後には艦隊と台風が遭遇することが明らかになった。そのため、反転して回避する案も出されたが、すでに海況は悪化しており、多数の艦の回頭による接触・衝突も懸念された。また、台風の克服も訓練上有意義であると判断され、予定通りに航行を続けた。主力部隊は台風の中心に入り、最低気圧960mbarと最大風速34.5m/sを観測、右半円に入った水雷戦隊は36m/sを記録し、波高20mに達する大波(三角波)が発生した。その結果、転覆・沈没艦は無かったものの、参加艦艇(41隻)の約半数(19隻)が何らかの損傷を受けた。
特に最新鋭の吹雪型(特型)駆逐艦2隻は波浪により艦橋付近から前の艦首部分が切断されるという甚大な被害を受けた。なおこの際、初雪の艦首を発見した那智は、曳航を試みるものの高波のため断念、更にこの中には暗号解読表などの機密書類を保管している電信室があり、漂流した結果他国の手に渡ってしまう事態を回避するため、やむなく艦首部を艦砲射撃で沈めている。艦首部には24名の乗員がいると予測され、状況的にも全員死亡している可能性が高く、救出の見込みもない状況ではあったが、生死の確認が取れないまま砲撃している。}
※(ちなみに、岩手沖第四艦隊事件の事です分からない方は調べてね) wiki参照
そして、羊羹を食べ終わり雪が連れて行きたいところがあると言って、とある丘を登ってそして街を見てみるとちょうど夕日が落ちようとしていたそして夕焼けが雪に反射して凄く幻想的な風景が広がっていた
「綺麗ですよね、私ここの景色が好きなんです」
「そうだね、これは凄く綺麗だ」
「ふふ、軍人さんでも景色を分かる方がいるのですね」
「ひどいな、俺だって景色くらい楽しみますよ」
「そのようですね」
そのように二人は笑いながら語り合ったそして夜になり帰ろうとした所、雪が大山に後ろから抱きついた
「へ?」
大山は何があったのかと言わんばかりの顔をしながら雪に尋ねた
「あっあの、ゆ、雪さん?何をしてるのですか?」
「嫌ですか?」
「い、いえ!」
「気づいていたのかも知れませんが私は貴方様に一目惚れしていました、確かに出会ってまだ2日目ですが、私の心はもう貴方に夢中です!!」
「嬉しいのですが、自分は軍人ですいつ死ぬかも分からないし、どこの誰とも知らない人にいきなりそのような事は…」
「私は心を決めました!私は貴方様と生きたいと思いました!貴方の子供を産みたいと思ったから!私は、貴方様にこのように言っているのです!!」
雪は顔お赤め、涙目になりながらも思い思いに大山に対して言葉を発した自分がどのぐらい大山を思っているかを
大山は雪の顔お見て思った事は
(おいおい可愛いすぎんだろ!!)
この時、大山が同時に思っていた事は
確かにこの子は可愛いだが俺なんかよりもいい人を見つけてくれる、それに俺は軍人だいつ死ぬかも分からないそんな時、もし子供が居たのなら、妻と子供を路頭に迷わせる事になるそんな不幸は防ぎたい。
「ですが自分には貴方のような素敵な方は勿体無い、自分なんかよりももっといい人が居るはずです、どうか御自分の時間を大事にしてください」
大山、これでいい、これでこの方の大事な人生は守れたと思っていた
「大山さん貴方は、それで私の人生を守れたとお考えでは無いのですか?」
大山は少々血の気が引いたこんな感じあの降下作戦の時以来だと
「私は逆に貴方様と居ないと人生を無駄にしていると思っています、それに先ほども申したとうり私は貴方様に惚れましたそして私は貴方に初恋したのですよ」
雪はニッコリと笑った
大山はそれを見て完璧に心を奪われたのであった
「わかりました、貴方の御気持ちありがたく頂戴いたします」
「大山海軍少尉は貴方を御守りするとお約束いたしましょう!!」
そうゆうと大山は雪に敬礼をした
「はい!不束者ですが宜しくお願い致します」
そして、二人は抱き合った
その後帰宅途中大山と雪が帰っていると雪が突然こんな事を口にした
「明日、私の父にあって頂けませんか?」
「いいよ、明日ね」
そして、大山は知らなかった雪の父がどのような人かを。