僕の人生にあとどれだけ、物語を書く時間があるのか
勤務先の友人から勧められて、アニメ『School Days』の1話、9話、12話だけ見た。
アニメそのものは見ていなくて、何となくのオチだとか主人公がクズだとかnice boatというネタは知っている状態での視聴。
正直、実際に見てみて驚いた。
これはとんでもない意欲作だと思った。
多分、エンタメの作者寄りの人ほど、この作品を高評価するんじゃないかと思った。
これ、作っている人間が、完全に『分かって』やっている。
どうやったら視聴者の心を的確に抉れるかとか、そういうのが計算し尽くされた上でこういうアニメを作っている。
多分、「普通に面白い」レベルの作品を作り飽きたプロが、世界に風穴を開けようとして作った超意欲作。
これをネタ扱いされて終わったのは、唯一かつ致命的な計算違いだっただろうと思うけど。
で、上記の文面は、別に何の含みもなく自然に出てきた言葉なんだけど。
これ作ってる人間が、「世界に風穴を開ける」という含みを持たせてアレをああしたなら、ちょっと面白いななどと思ったりした。
中に誰もいませんよ?
で、まあそれはともかくとして。
あれをね、僕らがやったら、通じないと思うんですよ。
まず基礎が足りないから。
俺の作品で世の中に風穴開けてやんよ、なんて思って作品書いても、細かい部分で実力不足が露骨に出ちゃって、あそこまでの完成度にならない。
型破りをするにはまず型をしっかりと身に付けることから、なんてよく言う。
で、昔は、うるせぇなそんなまだるっこしいことやってられっかよ、なんて思ったけど。
でもまあ、基礎ができてないままに、どんな面白いことをやろうとしても、それでできた作品は、所詮は雑魚止まりかなと、今はそんな気はする。
僕なんかはその型破りばっかりしたがるほうだけど、ちょっとその点、反省した次第。
とりあえずは、型通りの普通に面白い作品を、たくさん書こう。
でも、あと何年、書く時間があるのか。
30年? 40年ぐらいいける?
これまでのペースだと、物語作品はなろうに来てからの8ヶ月=240日でおよそ24万文字、1日1000文字ペース。
1年でも文庫本3冊分しか書けない。
このペースはこのまま大きく変われない気がする。
僕の人生で書ける総分量は、そんなに多くない。
実は明日突然、事故で死ぬかもしれない。
とりあえずは、なんて一手すきをしている暇なんて本当にあるの?
プリンセスパーティ、もう終えちゃって次の作品に取り掛かっちゃえよとか、悪魔の声も。
読者からも、あれはそんなには期待されてない気がする。
ただ、10万文字以上書くっていう目標がー。
目標達成できないを繰り返すと、人としてどんどん劣化していく気がする。
悩む。
悩んでいる間にとりあえず書けよという脳内突っ込み。
また悩む。