1話1話、面白い話を書くこと
バクマン9巻まで読んだ。
面白い!というのは置いとくとして、思ったこと。
なろうで連載する際に、1話ごとに投稿して、その都度読者の目に晒してゆくスタイルは、まさに雑誌掲載の漫画と同じ条件にある。
だったら、1話1話が、それぞれ面白い、あるいは次の話が待ち遠しいような話にしなくてはダメだと思った。
これは僕の意識になかったことだ。
ただ、これまで面白いと評価された作品は、ちゃんと1話1話が面白くなるように書いていた。
無意識ながら、やるべきことをやっていたことになる。
これに対して、今書いている『プリンセスパーティ!』は、細切れにしていった方が読者数が稼げるという目論みと、更新ペースも早くできるという考えから、1話の文字数を2000~3000文字前後と少なめに取っている。
結果、話の繋ぎや伏線として必要なだけの、それ単体では面白さ(見せ場)のない話がいくつかできてしまっている。
これはよくなかった。
よく、1話の文字数は何文字が適切か、などという話が出されるが、これに対する答えは「それ単体で面白い、あるいは次へのワクワク感が演出できるだけの最低限の文字数」であると思う。
週刊誌に載せる漫画と違って1話何ページという紙面の制約はないし、文体や話の内容によってもその適切な文字数は大きく変わってくるだろう。
で、この手法は、10万文字程度の文庫本1冊を通して、全体として面白い作品になればいい一般のライトノベルの条件とは大きく異なる。
同じ10万文字を書いても、出来上がった中身は全然違ったものになるだろう。
ただ、なろうで受けるのは絶対こっちの方法だと思う。