中身のない軽くて楽しいだけの萌えアニメを見たくなる気持ち
物語を書くための勉強として、ハリウッド映画を二十本見ようというチャレンジをしている。
とりあえず、昨日・今日でスターウォーズ(エピソードⅣ)、ダヴィンチコード、ロッキー(最初の)、レインマンと四本見た。
正直、個人的にはどれもあまり面白くはなかった。
僕はそういう人間だからしょうがない。
そうであることが何となく分かっていたから、あまり洋画を見てこなかった自分がいるわけだし。
で、中でも今日見た『レインマン』が、めちゃくちゃ重かった……
すごく疲れた。
要は序盤から中盤にかけてずっとストレスだから、見ていてしんどい。
仕事前にこういう疲れ方しちゃうと、なんでエンタメ作品見て疲れなきゃいけないんだろうって思う人たちの気持ちが分かってしまう。
で、そうなると、中身のない軽くて楽しいだけの萌えアニメが見たくなってくる。
出尽くした意見だけど、日常がストレスだらけの現代人が、中身のない何となく楽しいだけの作品を見たくなる気持ちは、こういうときにはすごくわかる。
正直な話、『君の膵臓をたべたい』を読んだあとにも、そういう気分になった。
ノーストレスの作品には、ノーストレスの作品なりの価値と役割がある。
にしても、ハリウッド作品の脚本家は「アーティすんな(芸術的なことをやろうとするな)、エンタメに徹しろ」というオーダーが往々にして来るものらしいけど、ロッキーとレインマンはだいぶアーティしてる気がした。
ロッキーは、職人性を突き詰めてアーティしちゃってる感じ。
レインマンは、最初から文学性の高い作品を作ろうとしている感じ。
ハリウッド映画的な物語感覚を身につけようという目的から考えると、見る映画を間違えている感ある。
ロッキーとかレインマンとか、ハリウッド脚本術に出てくるタイトルから選ぼうという発想自体が間違えている気がしてきた。