長編書くの難しい!
世の中にはこういう人もいる、という程度の話。
小説でもフリーゲームの製作でも何でもそうなのだけど、よく言われるのが、まずは作品を1本完成させることが大事だということ。
で、最初から長編を書こうとすると、絶対エタるから、まずは短い作品を書き上げること。
それができるようになってから、長編に挑戦するべき、という。
で、僕の場合は、短編は書けるようになった段階。
面白い面白くないはともかくとして、とりあえずは何本か完成はさせている。
底辺勇者、魔法少女(妹)、異世界宿屋さん、レベル厨無双、ニート矯正収容所で計5本かな。
だけど、10万文字以上の長編書くのが難しい。
今の僕、この段階。
だいたい1万5千文字ぐらいだったら、構想数日、執筆2~3日ぐらいで一気に書ける。
それを超えても、3万~5万文字前後ぐらいまでなら、完結させようという強い意志で書き始めていれば、どうにか頑張れる。
でも、その辺でだいたい筆が止まる。
新しい作品に浮気したくなっちゃう。
そのぐらいで、その作品でやりたかったことがあらかたやり終わって、満足してしまう。
満足しちゃうと途端に書けなくなる。
10万文字ないと書籍化の目はほぼないので、書籍化を狙うならこの壁は破らないといけないんだけど。
3万~4万文字の短編3個ぐらい組み合わせて10万文字超えるぐらいしか、方法が思い浮かばない。
でもその方法でも、「満足しちゃった」対策にはならず、結局1個目を書き上げた段階で筆が止まって、10万文字書けない。
完全な短編書き気質。
長編を飽きずに書き続けられる人っていうのは、一体どういう書き方をしているんだろう。
いや、飽きても読者のために書き続けていると言われれば、それまでかもしれないけど、それはそれでそういう人間の脳回路というか、テンションがどうして続くのかが、理解できない。
そういう人は、それだけでもある意味、存在がチートだと思う。
同じ内容ならできる限り短くまとめる方が作品として優れている、という思想が僕の根っこにあって、そのせいで短編になりがちというのもあるのかもしれない。
内容を薄めて伸ばして水増しする、みたいなのは好きになれない。
でもそこは、いいところであって、潰すべきところではない気がする。
同じことを続けて何度もやりたくない、今やっているのとはわりとまったく違う新しいことをしたい、というのが浮気性の正体かと思う。
でも、ビジネスとして物語を書いているプロの人たちっていうのは、本質的に同じことを何度も何度もやって、でもマンネリにもならないようにという一見矛盾した課題とも戦いながら、それで生活費を稼いでいる。
作者が望まない、読者が望む作品を書き続けて、それで仕事にしている。
凄いと思う。
好きなことをやって金も稼げていいなぁなんてのは、本人でない余人が言うならば、寝言もいいところだと思う。