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小話  作者: 鈴神楽
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馬鹿は、死ぬべきか?

馬鹿は、死んだ方が世のためなのか?

馬鹿が死んだほうが世の為と考える死期が近い男の行動の話。

 都内の偏差値が低い高校に一人の男が爆弾を持って立て籠った。

『犯人に告ぐ、もう逃げられないぞ! 大人しく生徒を解放し、投降しろ!』

 警察の通告に犯人は、淡々と答える。

「その論理展開には、不足があります。私は、始めから逃げるつもりがないので、投降する必要がありません」

 その口調には、警察を馬鹿にするニアンスもなく、ただ事実を述べているだけのようだった。

『だったら何が望みなんだ!』

 警察の問い掛けに犯人が即答する。

「一人でも多くの馬鹿や馬鹿を擁護する者を道連れに爆死する事です。馬鹿は、存在するだけで地球上の資源を無駄に消費するだけです。私は、ガンで先がないので、最期に地球の未来に貢献するのが望みです」

『馬鹿な事を言うな! そんな無茶苦茶な理屈があるか!』

 警察の反論に犯人が尋ね返す。

「ならば、馬鹿が資源を浪費していない根拠を提示してみてください。それが納得出来れば解放します」

 意外な言葉に警察が戸惑う。

 何故ならば誰も考えもしなかった事をまともに調査した結果など無いからだ。

 それでも一人の知恵者が告げる。

『その前に、馬鹿が資源を浪費する根拠を示してくれ』

 逆転論理、相手が説明出来ない事でこちらの説を有効にしようとしたが、犯人は、あっさり答えた。

「同じ間違いをするものを馬鹿と言います。同じ間違いをすると言うことは、資源の浪費につながるのは、明白」

 意外と具体的な答えに警察も戸惑うが、直ぐに別のアプローチから説得に入る。

『ならば、そこにいる生徒が本当に君の言うところの馬鹿なのか? 違う可能性もあるだろう!』

 犯人は、頷いた。

「その可能性は、否定しません。しかし、正しい馬鹿を選別する時間もありません。その為、今回は、明確な学力を基準としました。馬鹿以外が居たとしても仕方ない妥協点として諦めてもらいます」

 人の死を仕方ないで済まそうとする犯人に警察が反発する。

『人の命は、仕方ないで済まされる程、軽くないぞ!』

 犯人が同意する。

「その通りです。人を一人でも長生きさせる為にも、馬鹿を殺し、資源を長続きさせるべきなのです」

 歪んだ人命優先主義に警察でも戸惑いが生まれたがなんとか反論する。

『人の命に上下は、ない筈だ!』

 犯人が又も同意する。

「そうです、人種や、貧富など関係ありません。人の命は、平等なのですから、同じ資源でより多くの命を引き継ぐ必要があります。その為には、馬鹿を殺すべきでしょう」

 歪な平等論理に警察も対応をとれなくなった時、一人の生徒が告げた。

「おじさんの論理にも根本的な間違いがあるよ」

 犯人が振り返り尋ねる。

「何処に間違いがあると言うのです?」

 不機嫌な様子は、なく、ただ聞いているだけの犯人に生徒が答える。

「資源が一定だと言うのがおかしいよ。宇宙開発等で資源は、増加する事が考えられるから」

 犯人が肯定する。

「その考えは、確かにありえますが、それは、馬鹿を除いてやっても同じでは、ないですか?」

 生徒が首を横に振る。

「新しい発見には、失敗が必要不可欠。昔から失敗は、成功の母と言うし、馬鹿の方が失敗する。だから馬鹿も必要不可欠だよ」

 犯人は、思案してから頷く。

「確かに、君の言う通りだ。私が間違って居た」

 犯人は、直ぐに生徒を解放して投降した。

変な理屈ですよねー。

これは、イルカの愛護団体の主張、イルカは、頭がいい動物だから他の動物と同じ扱いは、駄目だと言うのを聞いてて考えました。

頭が悪い動物だったらいくら殺しても良いのか?

そんな訳がなく、単細胞生物だって必要とされ、生きているんです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みやすい?かな。 [気になる点] 失敗が必要不可欠?完璧な理論構築できる頭のいい人が失敗しないで新しい発見した方がいいに決まってる。 [一言] よって、バカは死ぬべき。
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