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小話  作者: 鈴神楽
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悪魔の花嫁

短い話。

ある魔法使いが授ける三人の花嫁を選ぶ男達のお話。

「お前達に花嫁を授けよう。だが、三人の花嫁の中には、悪魔が一人混ざっておる」

 ある高名な魔法使いが三人の若者に言った。

 一人は、浪費癖があり、わがままな女。

 一人は、嫉妬深く、口うるさい女。

 一人は、優しく、夫を常に許す女。

 若者達は、どちらが悪魔か悩んだ。

 わがままの女か?

 口うるさい女か?

 三人は争い、そして一番勝った男が夫を常に許す女を選び、次に勝った男が口うるさい女を選んだ。

 残った男は、わがままな女をしぶしぶ選ぶ事になった。

 十年後、男達が再会した。

 浪費癖のある女を選んだ男は、女の浪費の中から商売のヒントを掴み大成功を収めた。

 嫉妬深い女を選んだ男は、女の深い愛情から幸せの家庭を作っていた。

 そして優しい女を選んだ男は、女の優しさに溺れ努力をせず毎日を過ごし、最後にはホームレスになり野垂れ死んだ。

 死んだ男の身元確認の為に、残り二人の男は呼ばれたのだ。

 そしてあの時の魔法使いが現れ言う。

「妻も人間である。我侭も言えば、嫉妬もする。優しいだけの妻など人間である訳は無い」

 今の男達には、その言葉の意味を十分に理解する事が出来た。

 しかし、男達は、死んだ男の事を消して卑下にしなかった。

 もしあの時自分が勝っていたら優しい女を選んでいただろうから。

「悪魔の誘惑は、甘くそして一見では解からない。しかし自分の考えで、正しい道を選べば、悪魔の誘惑から逃れられるだろう」

 魔法使いはそう言い残し消えて行った。

一番初期に書いたお話。

今読むと、うーんもう少し膨らませようがあるきがしてきます。

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