電車で今晩は過ごす!?
この作品は変なふうになっていますが、気にしないでください。
僕は佐々木竹流、JR東日本の運転士である。
ある日、いつもと同じように運転をしていたが、ある駅で線路に飛び降りる人がいた。
気がついて、急ブレーキをかけたが間に合わず、人身事故を起こしてしまった。
そのため、会社から3日間、休むように言われた。
なので、そのうちの1日を電車を見るために関東を回ることにした。
山手線の車内、僕は帽子を深くかぶっていた。
今日の疲れもかんじ、寝ることにした。
しかし、それが悲劇となった。
あまりにも、疲れすぎて少しだけ寝るはずだったが、深い眠りにつき、降りる駅で降りられなかった。
それで大崎まで行ってしまった。
しかも、その電車は回送となり、車庫に入ることになっていた。
運悪く、車両の端に座っていたので、車内点検をする駅員に見つからなかった。
そして、ドアが閉まりこの電車は車庫へと走り始めた。
「お客さん、お客さん」
誰かが僕の体を揺らすので、起きることが出来た。
「何ですか?」
僕は帽子を外して、そう言ったら、目の前に同じく運転士の、渡辺比良がいた。
渡辺は太っていて、眼鏡をかけている。
「佐々木さん、どうしてここにいるんですか?」
渡辺は僕より後輩なので僕のことを佐々木さんと言う。
「あっ、それは会社からの休みを利用して、電車で旅をしてきて、その帰りにこの電車に乗っていて・・・ここ、どこだ?」
「ここは東京総合車両センターですよ」
辺りを見てみると、たしかに電気が消された、電車があった。まさか、乗り過ごしてしまったか。
「それにしても、佐々木さんが乗り過ごすなんて。自分で言ってたじゃないですか、"僕は電車では絶対に乗り過ごさない"」
渡辺が笑いながら、そう言った。
そういえば、そんなことを言った記憶がある・・・。
「余談はここまでにして、切符を見せてください」
渡辺はまだ仕事中だとゆうことを思い出したようだ。
「この切符じゃ、大崎まで足りないよなぁ」
僕は宇都宮からの切符を見せた。
「そうですね、少し足りませんね」
「僕が大崎の駅員に話して、足りないぶんを払うよ」
「大崎駅には私が伝えますよ。乗客として、乗っていた運転士が乗り過ごしたと」
「あとの言葉はいらないな」
僕は他に言うことが無かった。
「あっ、佐々木さん」
「うん、なんだ?」
「言いにくいですけど・・・」
渡辺がいいずらそうにしていたが、やがて
「今晩はここで過ごしてください」
えっ、たしかにお客様を線路に入らすのは、危険なことだし、よほどのことがない限りは禁止されているけど・・・
「あなたが今、お客様として乗り過ごしたので、線路に入れることは出来ないです」
「じゃあ、電気も消すのか?」
今は2月なので、東京でも冷え込む、たしか天気予報で明日は(まだ、24時にはなっていない)すごい冷え込んで、雪も降ってなおかつ積もるらしい。
「いくらなんでも、つけっぱなしには出来ませんね。けど、ちょっと待ってください」
急ぎ足でこの車内から出た、渡辺はどこかに行った。
戻ってきた渡辺の手にはカイロが3つあった。
「これでしのいでください」
「ありがとう、渡辺」
僕は笑って言った。
「では、電気を消します。あっ、明日はこの電車は5時25分にここを出発するみたいです」
「そういえば、僕がいることをどう知らせてるんだ?」
「大里さんに伝えときました。 ただ、誰とは言ってませんが」
「ああ、大里さんね」
大里さんは簡単に言えば、東京総合車両センターの偉い人だ。
「じゃあ、明日まで生きててください」
渡辺がふざけて言った。
「生きてないとまずいだろ、いろいろと」
渡辺が笑っていなくなったあと、電気が消えた。
とりあえず、妻にメールを送った。
そして、寝ることにした。
しかし、さっき爆睡をしてしまったので、なかなか眠れなかった。
携帯を見ると、渡辺がいなくなってからまだ30分しかたっていなかった。
また、携帯を見る。50分。
またまた、携帯を見る。1時間10分。
またまたまた、携帯を見る。2時間。
こんなことを繰り返していたら、朝の3時になっていた。
外を見ると、雪が降り始めた。
そろそろ、眠くなったので寝ることにした。
凍死しなければ、いいんだが・・・ 。
帽子をまた深くかぶった。
「お客さん、お客さん」
女性の声だ。しかも、聞き覚えがある。
僕は目を覚まして、帽子をとる。これは僕の癖である。
「あっ、佐々木さん」
よく見ると、そこには朝谷里見がいた。
朝谷は美人でかわいい。しかし、運転手になってまだ、5ヶ月なのだ。
朝谷も渡辺と同じく、後輩なのでさんをつけてくれる。
「あっ、おはよう」
僕は挨拶したら、朝谷は睨んできて、
「"あっ、おはよう"じゃ無いですよ!どうして、あなたがそこにいるんですか!?」
「おいおい、まだ起きたばかりなんだけど・・・」
「なんで、そこに寝ているんですか!?」
朝谷は僕に指を指した。
「おいおい、人に指を指すのはよくないことだけど。あと、大里さんから聞いてないのか?」
「たしかにお客様がいることは聞きましたが、あなたがいることは聞いてません!」
「言っとくけど、僕も居たくて居た訳じゃないからね」
僕は仕方なく、昨日に起こったことを話した。
「ふ~ん、そうだったんですか」
朝谷の口もとが明らかに笑っている。
とゆうかなぜ、こんなに笑われるのか不思議だった。
「じゃあ、約束どおりおごってくださいね」
「えっ、そんなこと言ったか?」
あっ、思い出した。前に僕は渡辺、朝谷の前で"僕は電車では、絶対に乗り過ごさない"
と言って、二人に
"本当ですか?"
と言われて、自信があった僕は
"じゃあ、1年以内に1回でも寝過ごしたら、なにかおごってやるよ"
と言ったな・・・
しかも、それを言ってからまだ2週間しかたってない・・・
「ちゃんと、おごってくださいね」
朝谷がニコニコしながら、言った。
僕はがっかりしながら携帯を見ると、発車時間が迫ってきていた。
「朝谷、この電車って25分発だよな・・・」
「あっ、ヤバいもうそんな時間だ」
朝谷は時計を見たあと、走って行った。
ここで車窓を見ると、雪が積もって一面銀世界が広がっていた。
電車が汽笛を鳴らしたあと、動き出した。
携帯を見たら、ギリギリの発車だった。
電車が大崎駅に入り、ドアが開いたので降りることにした。
回りの目線は気にせず、改札口の方に向かった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
つまらないと思った方がいると思いますが、僕の書く作品はこんな感じになると思います。