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詩[思索]

水彩の中の四角いあめ玉

作者: 日浦海里

白く塗りつぶされた背景に

黒ずんだ染みみたいな曲線が波打ってる


色とりどりのキューブ

摘まんで口に含めば甘いのかな


いつも遠くを見なさいって言われてた

近くばかりを見てると目が悪くなるからって


大人になっても

いつも遠くを見るようにしなさいって言われてる

近くばかりを見ていると行き詰まってしまうからって


昔は写真のように鮮明だった景色が

今は水彩画のような色調で

それはそれで味があるのかもしれないけど

足りない部分は想像するしかない


代わりに

手を伸ばさなくても届くものが増えた

自分の目で見て、直接触れて

そんなことをしなくても

見えなかったものが見えてくる


どんどん遠くの景色はぼやけてるんだよ

こうして外を眺めてると


目の前に映された景色を見て

遠くを見ている気になってるから

いつの間にか見えなくなっていたりしないのかな


遠くに見えてるあめ玉みたいな小さな光

摘まんで口に含んだらどんな味なんだろう


そんな好奇心は

見えていても見えてなくても

関係ないものかもしれないけど

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― 新着の感想 ―
[良い点]  その場に行かずとも見て知れる時代。  近くて遠い風景で。本物ではないかもしれないけれど。  それでも。憧れや感動は原動力になって。いつかは遠いところに辿り着いているのかもしれませんね。 …
[気になる点]  近視なのかも! [一言]  理解できる気になって、ちゃんと見ることを怠ったり。  遠くを見させてくれる、眼鏡のような存在が必要だったり(色眼鏡でなく、望遠鏡や双眼鏡——顕微鏡も大事…
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