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ChatGPTを使って膨らませる妄想


「特撮ヒーローは現実的には顔を出す俳優と、スーツの中の人が違うと思われます。一般的にグリーン役と言えば俳優を指すと思われますが、実は主人公がスタントマンであり本当のグリーンの俳優ではなかったと言う設定はストーリーの山場で明かされる衝撃の事実にしたいです」


 AI応えて曰く。


 そのアイデアは面白いですね! グリーン役のスタントマンが本当の主人公であるという設定は、ストーリーの展開に新たな面白みをもたらすことができます。グリーン役の俳優が実はスタントマンにすぎなかったという事実を明かした瞬間に、視聴者は驚きやショックを感じることでしょう。


(そうだろうそうだろう)


 また、本当のグリーンである俳優とスタントマンがそれぞれの立場から異世界で戦隊ヒーローとして活躍する様子を描くことで、現実とフィクションの境界が曖昧になり、シュールな笑いを誘うことも可能です。


(? 意味が解らんぞ? もしかして、また中の人だけが転生する設定を忘れてるのか?)


 俺は念のため釘を刺しておくことにした。


「異世界転生はスタントマンの方だけです」


 AI応えて曰く。


 了解しました。異世界転生はスタントマンの方のみという設定で進めます。


(やっぱ忘れてんじゃねーか)


 俺は気を取り直して次の情報を打ち込む。


「登場人物の名前は温泉に因んだ名前が理想的です。一例としては成分のナトリウムからとったナトリ、アルカリ性からアルカなど。他に良い名は?」


 AI応えて曰く。


 以下は温泉に因んだ名前の一例です:


・ナトリ(Natri): ナトリウム成分から。

・アルカ(Alca): アルカリ性から。

・クラト(Kurato): 湯量が豊富な「蔵王温泉」から。

・ユウ(Yuu): 温泉の漢字から。

・タカマ(Takama): 温泉街「高山温泉」から。

・タマキ(Tamaki): 温泉街「玉造温泉」から。

・キラ(Kira): 温泉街「吉田温泉」から。

・キリ(Kiri): 温泉街「切原温泉」から。

・サト(Sato): 温泉街「佐都山温泉」から。

・タツミ(Tatsumi): 温泉街「竜泉寺温泉」から。


 これらの名前から、登場人物の出身地や特徴を表現することもできます。




 俺が何かを書こうと思ったとき、面倒だと思っていたことの一つ、名詞を決めること。


 それがこんなに簡単に解決してしまうのは有り難いことだった。因みに、上記の温泉が本当にグンマーにあるのかは知らない。




「戦隊の敵組織は、温泉をこよなく愛するが故に地球の海を全て温泉に変えてしまおうと目論む悪の組織ヘルズスパ。(地獄の温泉の意味)」


 更に俺は続けた。


「日本人も温泉を愛しているが故に、ヘルズスパは同じ思いを共有出来ると考えているが、そんなことをされたら地球が滅ぶのでヒーロー側は必死に抵抗します。ただし、主人公が原始時代風の異世界転生を果たすので、冒頭だけで余り意味の無い設定の気がしています。無理に転生後に絡めようとすると無理矢理感が出ないかも心配です」


 AI応えて曰く。


 確かに、異世界転生という設定と敵組織の目的が現代的すぎるため、冒頭でうまく絡めるのは難しそうですね。


(これは仕方ない。言葉の遣い方に若干の食い違いも見られるが、冷静に考えればAIは本当に良く理解できてるな)


 そこで、敵組織の目的を原始時代からの生命体の復活にするなど、より異世界的な要素を加えることで、ストーリーの一体感を出すことができるかもしれません。


(なるほどな……?)


 例えば、主人公が原始時代からの生命体の一部として転生し、敵組織がその生命体を狙っているという展開にすることで、異世界転生の設定も自然に絡めることができます。


(つまりはアダムがイヴでサードインパクト的なやつか?)


 また、ヘルズスパが原始時代の地球に介入し、地球の環境を変えることで生命体を復活させるという目的にすることで、よりシュールな要素も加えることができるかもしれません。


(ま、一理あるわな……が、俺が言いたいことと少し違うように思う)


 この辺りで俺はAIとの微妙な認識のズレを感じていた。




「主人公は原始的なパワーで魔法を使うものの、ちゃんと人間として転生させたい。最初のグリーンへの変身は3〜4歳頃にマンモスに襲われ、必死に戦おうとした結果、チビっ子戦士風の草津グリーンになる感じで」


 AI応えて曰く。


 例えば、主人公が転生前に使っていた魔法が、転生後の現代には存在しないものであったため、主人公はその魔法を現代の科学技術に合わせた形で再構築することを目指すというストーリーにできます。


(ちょい待ち! 転生前に使っていた魔法だって!?)


 また、その過程で主人公が人間として成長し、現代の社会に適応する様子を描写することもできます。


(いや、だから現代の社会じゃなくて転生先のグンマーに適応してよ)


 そして、そのような設定のもと、主人公が転生した原始時代において、マンモスに襲われたというエピソードを盛り込んで、主人公が初めてグリーンに変身する場面を描くことができます。


(さっき転生後の現代とか言ってなかった!?)


 その際、チビっ子戦士風の草津グリーンになるというアイデアは面白そうですね。


(褒めときゃ良いってモンじゃねーぞゴラァ)




 取り合えず俺はAIの誤解を解いておくことにした。


「転生前は現実世界と同等の世界感のため、転生前に魔法が存在する線は無しで」


 AI応えて曰く。


 了解しました。転生前の世界では魔法は存在しないという設定にすることができます。


 主人公が異世界に転生したことによって、魔法が存在することを知り、その力を使って戦うという展開になると思います。


「できれば戦いより、新石器時代には有り得ない農耕、飼育、機織り等から、製紙や製鉄等の近代的な技術まで一気に時代を駆け抜ける発展をさせたいです。勿論そんな専門的な知識を主人公が最初から頭に入れていた設定はリアリティーがないので魔法を絡めた不思議なChatGPT的なサポート機能が使える設定で」


 AI応えて曰く。


 そうすると、主人公が過去の知識を持っていなくても、魔法を使って物質や技術を創造することができます。例えば、畑を肥やすための肥料を魔法で作ったり、土地を耕すための農具を作ったり、羊や牛を飼うための餌を魔法で作ったりすることができます。


(もう設定ガバガバで良いや……)


 また、魔法を使って木材を切ったり、織物を作ったりすることも可能です。更には、製紙や製鉄などの技術を魔法で習得して、主人公の周りの人々が驚くような進歩を遂げることもできます。


(力こそパワー! 原・始・力!! あ、そうだ、原子力ならぬ原始力発電所とか作っちゃお。あの杭をグルグル回す装置みたいなヤツね)


 AIに刺激されて俺の脳内では次々に妄想が膨らんでいた。ある意味、それはChatGPTの使い方として正しいのかも知れないとさえ思う俺もいた。




 取り合えずAIと共有してきた情報もそれなりに増えたはずだ。


 この辺りで俺は一度、AIにストーリーを組み上げてもらうことにした。


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