新婚初夜の籠城④
伯爵家の玄関前で降りると左右に使用人が毅然と立ち並び
豪華優美な玄関前には白銀の長い綺麗な髪の
可愛らしい少女が迎えてくれた。
「奥様の専属侍女のシルビアと言います。
申し訳ありませんが、我が家のポンコ・・いえ当主は現在休んでおりますので
夕食のときにでも改めて挨拶する様です」
何やら途中不穏な言葉が聴こえた気がするが私はスルーした。
「今日からお世話になります、
リンドス伯爵家から嫁いできました、セシリアです。」
お年を召しているそうなのでお疲れなのね、きっと。
「ご丁寧にご挨拶頂きありがとうございます。
まずは奥様のお部屋にご案内します、
直ぐに紅茶を用意しますの
でごゆるりとして下さい。」
「ありがとう、よろしくお願いね」
「はい、ではこちらに」
私は彼女に連れられて、私の為に用意してもらった部屋へと向かった。
あれよね、私の部屋と旦那様の部屋が繋がってて
夜になるとあんな事やこんな事が繰り広げられるのですよね。
私これでも知識だけは豊富なんです。
だが想像を裏切り私の部屋はとても豪華で素晴らしい内装でしたが
旦那様の部屋と繋がっている様子では無かった。
分かったわ、この可愛らしい侍女の子がメインで
私がサブのパターンね。
つまりこの子がステーキで私が目玉焼き、いえコーン位の存在感かな?
若い私を大枚を叩いて娶った位ですものね。
老いてなお盛んって事ね。
貴方が9で私が1で良いのよ、シルビアがんばってね。
私これでも妄想も豊かなんです。