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新婚初夜の籠城③
馬車に揺られて数日でブラッド伯爵邸に着いた。
豪華な馬車で乗り心地も最高だったけどお尻が痛い
流石にお尻をさすりながら、馬車を降りるのもどうかと思い。
令嬢らしく優雅に執事長に手を添えられて馬車を降りた。
目の前にあるのは、年代を感じさせるが
とても丁寧に手入れさせているどう見ても城だった
我が国では臣下の住まいに城を建築する事はできない。
国防を担う辺境伯邸でさえ壁はあるが住まいは普通の屋敷だ。
どうやら私はとんでも無い家に嫁いだらしい。
いきなり国家反逆の罪で断罪されないか心配だ。
昨日今日に建てた城でも無いので平気だろう。
いざとなったら犯人はコイツですと言いながら初老の執事に
全てをの罪を被ってもらう。
実際わたしは今日嫁いで来たばかりで無罪だ。
城内から城内移動用の可愛らしい馬車が迎えに来てくれたので
私はその馬車に乗り、一緒について来てくれた執事長は
荷物を乗せた馬車に乗り換えて後から着いてきてくれた。
何故か可愛らしい白馬に引かれた馬車である。
まさかと思うが、私専用の馬車じゃ無いですよね?
流石に違うと信じたい。