ヴァンパイア城 食卓での攻防戦②
非常に豪華な食事が終わった後、ミルクをたっぷり入れたコーヒーを飲み
お茶受けに約束のチョコレートを出してくれた。
「これが黒いダイヤモンドとまで言われたチョコレートね」
「はい、お約束ですので」
一口チョコレートを食べて私は驚愕した。
「シルビアさん、このチョコレート
ただ上品なカカオ豆に上質な砂糖を加えただけじゃありませんね。
この舌触りは・・・・ミルク、しかもただのミルクじゃない
国内で一番美味しいと言われている牧場の
しかもその中でも厳選された最高の一頭の乳牛を使ってますね」
「・・・流石晩餐会でもこの人ありと言われたセシリア様。
僅か一口でそこまで見抜くとは・・」
「流石にここまでの一品を今だけで終わらせてしまうのは無粋
家に帰ってから家族と味わいたいと思います。
今日の食事は、大変満足のいくものでした。
料理長に御礼を伝えて置いてください。
あと、残った料理も包んで頂けるかしら、出来れば先ほどのハムも一切れ」
「はっ、お褒め頂きありがとうございます。
またのご来店をお待ちしております。」
とても素晴らしいひと時を過ごせた。
満足な時間を過ごせた私は微笑みを浮かべて席を立ち、この場を去ろうとした。
「ちょっと話しを聞いて貰って良いかな?
ひとまず言いたいのは、ここは伯爵家の城であってレストランじゃないって事かな。
次に聞いてもらいたいのが、ヴァンパイアが如何に不老不死とは言っても
流石にそろそろ本題に移りたいんだ」
正直このままの流れでワンちゃん行けるかなと思ってました。
ここは、ヴァンパイア城、我が家の宿敵のヴァンパイア城である
こんな小芝居で簡単に逃げ切れるとは、ちょっとしか思っていませんでした。
ええ、でもちょっとは期待したんですよ?旦那様。




