「コミュニケーションの一環だった」という便利ワード
神戸市の水道局に勤務する職員が難病を抱える男性に暴言を吐いていたことが判明して処分されたというニュースを見ました。
難病を抱える男性は頭髪が抜けたり認知機能が低下したりするらしくその容姿を指して「ポンコツ」「どうせ死ぬんやから」とか言っていたらしいです。
もう何かそれって人としてどうよとかいう話ですが私が今回取り上げるのは暴言を吐いた職員らの言い分、『コミュニケーションの一環だった』です。
はい、出ましたねいじめの定番ワード。
何かとりあえずこれ言っとけばいいやみたいな感じでよく聞きます。
反省しているようで反省していないのが透けて見えます。
いじめる意図はなく、あくまでコミュニケーションを取ろうとしただけという事ですがまあ、はっきり言って何言ってるのかなと。
いわゆる『いじり』によるコミュニケーションだと思うのですが『いじり』ってコミュニケーションの中では相当難易度が高いものです。
双方の関係がしっかり出来ているような状態でギリギリ成立するかもっていうレベルなんですよね。
その状態でも下手を打てば関係にひびが入りかねない。
だから基本的に『いじり』ってしない方がいいんです。
そもそも職場でのコミュニケーションというのは業務を円滑に進めるためのものでお互いが気持ちよく仕事をする為のもの。
どう考えても容姿をからかうのはコミュニケーションではなく『侮辱』ですよね?
多分、処分された職員達はずっと『強い』立場で生きてきた人なんでしょうか。
だから踏みにじられる人間の気持ちがわからない。
自分達の行為を『コミュニケーションの一環』と正当化しようとしてしまうんです。
更にこの事業所では女性講師を招いて行ったマナー研修の場で卑猥な言動が問題になったそうです。
最低ですね……
そして居酒屋では同僚男性の首筋に鍋料理の葛きりを落とし、やけどをさせるなどの暴行もあったと弁護士らによる第三者委員会の報告書で判明。
地獄みたいな職場ですね。
いや、これ昔やられましたよ。
酔った勢いで熱々のうどんを口にねじ込まれて悶えるさまを見てげらげら笑う同僚たち。
べろんべろんに酔ってるから覚えてないと思っているんでしょうが私って酔ってても記憶はしっかりあるんで今でも鮮明に覚えています。
もう本当に、こんな幼稚なコミュニケーション止めて欲しいな、とニュースを見て思いました。