2回目の放課後♡♪前編♡
地下室は、密室で♡♪放課後レッスン♡♪の、続編です…m(_ _)m
「ねぇ? 聴いてる……?」
「な、なに……? ちょっ……、ち、近いよ……」
地下室は、密室で……。
僕ら、コーラス部の練習場で……。
今日も部員は、僕ら以外、誰一人として来ない。
コンクールまで、あと、3か月だって言うのに……。
「ねぇ……? 今日も、二人きりだよ? どうする……?」
「ど、どうするって……」
相も変わらず毎日、真面目に来ているのは、僕だけで。
先生すら、来ない。
今日も、そうなることを予想して、地下室の練習場の鍵を開けようとしたんだけど……。
扉は、既に開けられていて。
そこには、何を想ったのか、一番部員として不真面目そうな……美人で転校生の茜が、いた。
「あれから、ちょっとは、歌えるようになった?」
「あ、あれから……って」
そう。数日前。
あれから、あの時の茜の不可解な行動が、僕の頭の中をグルグル回る。
よく分からない茜の言動に、振り回されるのかと想うと、気が重い。
「そうだ。発声練習しよっか?」
「あ……うん」
茜が、珍しくまともな提案をする。
僕は、まともに茜の意見を受けて、発声の練習を始めた。
「あ~~……♪A~~……♪」
「その調子。その調子。どれどれ……?」
茜が、そう言うと……。
発生したままの僕の喉元に、そっと……茜は、手を当てた。
「!?」
「続けて……」
うろたえる僕をよそに、茜は、僕の喉元の声の響き具合を確かめている。
ためらいながらも、僕が、発声練習を続けてると……。
茜が、僕の胸に……そっと、手を当てる。
「!?」
「良い感じだね……。よく響いてる……」
確かめるように、何度も僕の胸に手を当てて……茜は、
僕の下腹部へと手を……そっと、当てる。
「!?」
「すごい……。とってもよく響いてる……」
何が、なんだか分からない。
「これは、練習だよ?」
茜の良い匂いが、僕の鼻をくすぐって……。
別の部分に力が、入る……。
僕は、息を切らした……。
「ハァ……ハァ……」
「じゃあ、次は私の番? だね……」
「え……?」
目が、回る……。
一瞬、フラついて……。
倒れそうになった……。