賎民から偽物の王女誕生
完全オリジナルのフィクションで
史劇韓ドラのオタクのただの自己満なので、自分の世界に入りすぎて、ちょっと何言ってんだコイツって思うところもあるかもしれませんが暖かい目でお読みください!
時は朝鮮王朝時代。
場は宮廷を追い出された王の寵愛を受けていた賎民の出である側室チェ淑媛(本名チェサファン)の住まいである。
「淑媛様!おめでとうございます!御懐妊されております!」と興奮している尚宮。
「そうか、、、そうなってしまったか、、、」と一瞬焦りを見せながらも、わざとつくったような笑顔をするサファン。
それもそのはず、半月程前の夜だった、、、
サファンは幼いころから兄のような友達だったチャンチュング(今は武官となっている)と会っていた。
チュングは幼いころからサファンをずっと想っていたのであった。
「あぁ、淑媛様!宮廷の外の暮らしでお身体が優れておらぬのですね、、、。本当にお気の毒でございます。それなのに淑媛様に何もしてあげられない自分がとても憎い。そして、あの方もだ、、、」と涙ながらに話すチュング。
「仕方ありません。私は王様も兄さんも憎んではおりません。王様も悪気はなく仕方なく私を追い出すという決断をしてしまったとおっしゃられていましたし、そういうお気持ちを持たせてしまっていることが本当に申し訳ないです。私が己で起こした責任です。また、いつか王様が私を必要とし、おそばに置いてくださる日が来ることを願います。
。」と落ち着いて話すサファン。
それに対してチュングは思った。
(サファンを、私の愛しのサファンをこんなに大事にできぬ王に夫など務まらぬ。私が夫であれば、なにがあっても傷つけたりせぬであろうに!私が夫であれば、、、そうだ!私が!)
チュングの想いは限界になり、、、、
「サファン、私のものになれ、、、」とそう一言ボソッ言い放ち、とうとうそのままサファンを抱いて一夜を越してしまったのであった、、、。
サファンはその出来事が原因で懐妊したのではないかと考えていた。いや、確信していた。
(もちろん、チュングとの間にできた子であった)
だが、ばれてはいけまいと王との間にできた子だということにして、自分にもそう言い聞かせて、後ろめたさを奥にひめひめ、たくさん喜んだ。
サファンの懐妊は宮廷にも伝わった。もちろん、王にもである。
「おぉ!本当か?!淑媛が懐妊したのか?!なんとめでたい!すぐに名前を考えねば!王子か王女かどちらにしてもめでたいぞ!」とたいそう喜んだ。
10か月後、、、
「オギャー!オギャー!」
「おめでとうございます!淑媛様。女の子です!」と騒ぐ女官たち。
「そうか、、、女の子か、、、よかった、、、」とサファン
サファンはずっともし、男の子が生まれて、その子が王やあるいは政治を動かす者となってしまったら、王族の血が受け継がれなくなってしまうこと、そしてもしばれてしまったら、その子が殺されてしまうであろうことなど大問題になってしまうことをとても心配していた。
それゆえ、女の子が生まれてかえって好都合てあった。
女の子が生まれたという知らせを聞いた王はすぐに淑媛の住まいへ駆けつけた。
「おぉ、サファン!この子を産んでくれ、大変感謝する!
この子の名はサランだ!イ、サランはこの国の王女だ!」
といってこれまでにない笑みをして嬉しいそうにサランを抱き上げる王に対して、微笑みながらも心の中では後ろめたい気持ちでいっぱいのサファンであった。
その後、王はたびたび淑媛の住まいに訪れるようになり、サランを可愛がった。
チュングに女の子が生まれたという知らせが伝わったとき、彼は自分の子だとわかっていたが、何もいわずサファンの元へ来ては前のように兄として接し、祝った。
続く