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異世界はいい世界?   作者: いやはやなんとも。
3/3

いやはや、身を任せましょう。

いやはやなんとも。

いやはや、なんてこったい。


気がつくと、そこは闘技場だった。

どうやらまた、異世界に転移したらしい。

土の匂い、歓声、手には鎖。

服はドラクエ5の主人公が奴隷時代の時と同じ格好、つまりボロ布一枚である。

今、僕はどうやら見せ物になる一歩手前、奴隷の待合室的な所にいるらしい。

一つ前にいる男が、屈強な男に引きずられながら連れていかれる。

しばらくして、その屈強な男は僕の前に来ると、

「闘技場の外で寝てるとは、運がなかったな、まぁ面白可笑しくやられてくれや」

と笑いながら言った。

僕は思う、まずい。


パンツ履いてないじゃないか。と。


歩くだけでチラるぞコレ。

男のチラなんて誰が喜ぶ前にやばい。

くっ、死ぬ以前にモロはモロヤバイ。


屈強な男は僕の繋がれている鎖を引っ張る。

身体が大きく揺れる!

腰がぶるんとブレる!


このまま観衆の前に出るのか!

それだけは、それだけは!

引きずられ、とうとう僕は観衆の前に引きずり出された。

観衆の視線が痛い。

目の前には、バイク程の大きさのトカゲがいる。

側で焦げているのは、さっきの男だろうか。

歓声があがる。

同時にトカゲは火を吐き出す。

ヤバイ、止まっていたらチラないが、動けば確実に股間がヤバイ。

この観衆に、いや人としての尊厳が、いやでもこのままでは燃やされて死ぬ!

どっちも嫌だ!


だが、無常にもトカゲはこちらに歩いて来る。

僕はしゃがんだ。チラは嫌だ!

心の底から願った、その時、ふとあのサラリーマンピカチュウを思い出し、奇跡が起きた。


ピカッ!


僕の頭が光った!

観衆も、トカゲも眼を覆う。

そして、観衆のにやけ顔が、僕に最初に死んだクラシックカーを思い出させ、とっさに手を前に出した。

するとそこから、刀が出た。

あのクラシックカーの刀だ。

トカゲは脳天を貫かれ、絶命した。

眼が慣れた観衆から、ブーイングが上がる。

次の瞬間、僕はロープで四方から捕らえられ、袋を被せられた。

意識が遠くなる、どうやら毒ガスの様だ。


この体験でわかった事がある。

僕はどうやら、死んだ原因になったモノの能力を手にする事が出来るらしい。

少なくとも、禿げにショックで死ぬよりいいかと、いやはや身を任せ意識を失った。

いやはや、いやはや、主人公の能力判明回です。

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