千里の道も一歩から
千里の道も一歩から
どんなに大きな事業や物事も、まず手近なところから着実に努力を重ねていけば成功するとゆう意味……
日が暮れ、暗闇に四苦八苦しながら街に戻りマイハウスに移動して今日の成果を確認した。
名前:OYAZI
性別:男
称号:駆け出しの樵
LV:10
Exp:6
スキル
木工技師(+3)・盗賊(+5)・薬剤師(+3)・樵(+8)・軽装備(+3)・身体能力上昇(+4)
※スキルは上昇したモノだけ表示
「おぉ!? キャラレベルが10になったからスロット枠が1つ増えた。エイサさんに感謝だなぁ……パーティー組んでくれたお蔭で高レベルモンスターの経験値が入ったからこそレベルが上がったわけだしな、称号は1番レベルが上がったモノで取得するのかな? よく分からんなぁ」
(枠が増えてもまだExpが6しかないから、もうちょっと貯めるしかないか……)
Expはスキルレベルが3上がるにつき1ポイント貰え、現在のポイントでも習得できるスキルは結構あるのだが、彼が欲しいのまでまだ足りないので保留のようだ。
「それじゃあ張り切って、スキル上げしますか!」
OYAZIは気合を入れると、採取した薬草を片っ端から鑑定し始めた。最初は鑑定失敗が続き素材そのものをロストしていたが、根気良く鑑定し続けるとだんだん"???"で識別出来なかった所が徐々に判明していった。
最初は名前が分かり、次に効果、そして最後に補足文が識別できた。そんな事を数時間に及び繰り返しやり続け、ようやく鑑定を終えることができた。
そして今度は、購入しておいた初期薬剤師道具セットでヘルプ機能を参照しつつ鑑定を終えた薬草を擂粉木で潰したり、ナイフで刻んでみたり、汲んできた水に混ぜたりとポーション作りに精を出し、何度も何度もやり方を代え只管試行錯誤を繰り返しようやく効果のある物が出来た。
初級ポーション(粗悪) 評価:1
回復率:2 (服用するとランダムにバットステータス付与(確立:中))
「ふぅ、ようやくポーションの効果があるモノができたか、長かったな……出来栄えとしては最悪だが後はこの手順の間をちょっとづつ改良していけば……」
そして、数時間の根気のいる作業を続けて、できたのがこれだ。
初級ポーション改 評価:7
回復率:25 (連続服用時の効果低下を軽減)
「ようやくできたぁぁ~! 長かった…本当に長かった……。そりゃ生産系が根気のいる職種だとは知ってたけどこれはさすがにキツイ……」
「ん? もう始めてからこっちの世界で12時間たってるのか、さすがに今日はこの辺でやめるか、明日も仕事だしな……」
ステータス画面に表示される時計を確認しぐ~っと伸びをしつつ、そそくさと片づけをし始めこの日はログアウトした。
念の為、完成品は自分用に1本取って置いて、残りは無料でしかも無人で出せる露店にポーションを出品しておいた。因みにポーションは一度に複数個作れるのである。
このイルザォン・ヘッヂはリアルとの時間の流れが違う、リアルでの1時間がこの世界での3時間に相等しすでにリアルでは4時間経っているのだ。
因みに、ここでは1日が8時間なのでOYAZIがここで過ごした日数は1日半となるのだ。
そして翌日…………
「はぁ、簡単な部署に回されて定時で帰れるのは嬉しいが、なんだかなぁ……」
翌日仕事から帰ってくると愚痴をこぼしながら洗濯や食事を済ませ早々にイルザォン・ヘッヂへINした。
「さてと、今日も頑張りますか!」
OYAZIは今日も採取をしに森に向かう、まぁ今日も昨日と変わらず草原のエリアは人でいっぱいなので森に行く以外、選択肢がないのだが……
何故こんなにも彼は採取ばかりしているのか、それ以前に何故"薬剤師"のスキルを重点的に上げるのかはいたってシンプルだ。
欲しいのはお金だからである……
このゲーム前回も説明したがポーションが高くしかも誰もが使う消耗品、そして効果が高い物程売れるのは当たり前なのだが、本来の目的として彼が早く上げたいのは実は"錬金術師"だったりするのだが"錬金術師"はその設備に金が掛かるのだ。
フラスコ・シャーレ・ビーカー・天秤から加熱用ランプ等……もちろん他の生産系同様、初期セットがありそれを購入すれば一応錬金術は行えるのだが、全ての道具に耐久が存在するため試作し続ければいつかは壊れてしまう。
ポーションはフラスコやビンを使うし1度使用するとビンごと消滅するので、空瓶は1個10クート掛かるので失敗することも考えると、出費が馬鹿にならないのだ。
(まぁ、どの生産系でも初期投資費用が掛かるのは変わりないんだけどねぇ~、さてと、ログアウト前に露店に出していたポーションは売れてるかなぁ~と)
OYAZIは多少ウキウキしながらメニュー画面を開きチェックし始めた。まぁ初めて自分で作ったアイテムが売れると誰でも嬉しい物だろが……
外見がガテン系のオッサンがニタニタ笑っていてもビジュアル的には"気持ち悪い"の一言に尽きるだろう。
ちなみにポーションの値段はNPCの価格より若干下げて販売していたのだが……
「あれ? 数本しか売れてない……う~ん、やっぱ皆、生産ギルド系の露店かショップで購入してるのかな? やっぱり個人の、しかも新規ユーザーの露店じゃこんなものかぁ、はぁ……とりあえず失敗したのはNPC売りで、露店のはもう少し値段安くしてこのままでいいかな?」
多少落ち込みつつも今日もスキルレベルを上げるべく、森へと向かった。
「レベルが上がったお蔭で結構森の奥まで来れたな、おっ!? 品質の良い薬草やら素材がいっぱいだぁ、生成されたばかりかな? ラッキー俺ついてる♪」
OYAZIは意気揚々と辺りの素材アイテムをセッセと採取し、ついでに辺りの木も切り始めた。
「ヘイ〇イホォ~♪ ヘイヘ〇ホォ~♪ っと、ふぃ~かなり取れたな、薬剤師がレベル5になれば作業短縮が使えるようになるから、そうしたら木工職人のレベル上げを兼ねて家財道具でも作るかなぁ」
マイルームへと帰るとすぐさまポーション製作に取り掛かった。しかし今回は昨日作ったレシピとは違い何やら別の作り方でポーションを作り始めていた。
OYAZIはネット上から煎茶やウーロン茶・紅茶の加工方法を検索したり、濃縮還元の飲み物の作り方等を調べ始めている様だった。
「……うーん。予想通りなら上手く行くと思うけど…………」
そう言いながら摘んできた薬草を蒸してそれを風を送りながら冷やし、手で擦ったり、両腕で挟み込み左右に転がしながら薬草を揉んでいた。
途中、揉み途中の一部の薬草を温度20~26℃、湿度90%以上に保った密閉型の蒸し器に入れると、再び残りの薬草を3~4時間かけて強く揉み続けた。
そして揉んでいた薬草が、ある程度乾燥したのを確認すると、綺麗に広げて庭に持って行き天日干し、鍋に入れていた薬草も同様に干した。
今度は、大量の水で微塵切りにした薬草を鍋でグツグツと何時間も煮込み鍋の中に水分が略無くなりまで煮込み、煮込んでいた薬草を木綿の布の上に乗せ包み込むと、搾り器に入れゆっくりと圧を懸けながら搾っていった。
ポタポタと出てくる水滴を確認すると、搾り終わるまでの間に、OYAZIは大量に購入した果物を摩り下ろしたり、すり鉢で潰したりしたそれを、先ほどと同様に木綿の布で包み同様に搾った。
そして、庭で干していた薬草が十分乾燥しているか確認するとそれぞれ90℃のお湯でドリップして、30秒ほど蒸らしたら器ごと瞬時に冷やした。
それから十分に冷えたのを確認すると、煮詰めて搾った物と乾燥させドリップした物と搾った果汁を様々な比率で混ぜ合わせ、ようやく1番効果の高いものが完成を見た。
「良しっ! 成功だ!」
嬉しそうにOYAZIが手にする回復ポーションは普通の薄青色とは違い、仄かに緑色をしていた。
「これで売れると良いのだがなぁ、ふぁあぁ~……今日はこの辺で止めるか、明後日は休みだからじっくり時間は取れるしな」
欠伸をしながらOYAZIは、できたポーションを露店に並べログアウトした。
.hack とかオンラインまたできないかなぁ…….hack//fragmentをシステムをいじって、どうにかできないのかなぁ
GUみたいな感じでやれたら楽しそうなのに