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画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く

 画竜点睛を欠く、とは……

 中国の梁の時代、張僧ヨウという絵師が竜の絵を描き、最後に瞳を入れたところ竜が天に昇ったという故事がある。

 「画竜」は竜の絵を描くこと、「睛」は瞳のことで「点睛」は瞳を点ずるということで、物事をりっぱに完成させるための、最後の仕上げを忘れること。また、全体を引き立たせる最も肝心なところが抜けているという意味……


「それで本当にできるのよね? そのアースウェイブ・スマッシュって技……」


 駆けつけたタンカーの人にディザスター・ボアの突進を変わってもらい、後方で回復している俺にロッドを持った女性が確認をしてきた。

 やはり攻略サイトにも載っていない技に不安を覚えているようだ。


「あぁ、ただ俺の今のレベルだとMPが満タンの状態でも2回しか撃てない、だから……」

「分かったわ……どの道、貴方が成功しようがしまいがクエイク・マーチは発動しちゃうし、もう時間も無いわ……とりあえず代金は後払いでいいから、はい! これが上級のMP回復ポーションよ」

「ありがとう! 恩に着る」

「別に構わないわ、どうせ私たちはディザスター・ボアの相手で他のに手は出せないから、とりあえずは貴方の案が現状で一番有効と思われるもの、気にしなくてもいいわ」


 そう言って彼女はチャットでお願いした上級のMP回復ポーションを、8本手渡してきた。


「あの、個数が……」

「プラス2本分は、私からの餞別だよ。多いことに越したことはないでしょ? その分は代金は要らないから」

「ありがとう、有効に使わせてもらう。」


 俺は彼女に感謝しつつ貰ったポーションをアイテムBOXへ仕舞うと、フィールドチャットで現在の配置状況の確認を取った。

 現在の状況は、ディザスター・ボアの三度目の突進の最中である。とりあえずダンジョンからこちらに向っていたパーティーは展開を終えて、ジャネイロの町から先行で向ってきてくれている人たちはクエイク・マーチ発動直前になりそうだ。


 今回、俺が提案した作戦は元々ディザスター・ボアをクエイク・マーチを発動した際に討伐する時の戦い方に、多少付け加えた物だ。

 クエイク・マーチが発動すると、突進してくるボアの群の前方に位置する特定の範囲のモンスターが一斉に突進してくるもので、たとえボアの群を倒しても後方で他のモンスターが突進をし始めてしまうので、ボアの群だけを倒しても他のモンスターの侵攻を止められないのでは意味が無い。

 まぁ、ボアを早めに倒せば他のモンスターの侵攻を軽減する事はできるが、ボアだけに気を取られていると後ろのモンスターが町に突っ込んでしまうので、これにも対処しなければならない。


 なのでパーティーごとある程度の間隔で横一線に並んでもらい、後方にある程度、間を空けて同じように並んでもらう。

 この隊形をまるでミルフィーユのように何列にも作っていくのだ。


 だから俺は、クエイク・マーチが発動したら一目散に左側に展開するボアの群に突っ込み、アースウェイブ・スマッシュを叩き込み動きを止める。

 そしてボアの動きが止まった所で、それぞれのパーティーが各グループごと始末していく算段だ。とりあえずは、左側が戦力が薄いので初動は左側を殲滅していくつもりだ。

 ジャネイロ方面は書き込みを読んだ人がどんどんフレンドに拡散してくれているので、現在ジャネイロの町は300人程のプレイヤーが展開準備をしているので、恐らく止めることはできるだろう。


 町側のフォーメーションとしては、先程と同様の配置だが最終防衛線はNPC……つまりジャネイロの町の兵士や色々な種族の冒険者達が防ぐ事となっている。

 できれば町の最終防衛線の前で決着をつけたいが、ボアたちに追い立てられて出てくるモンスターの数が未知数だ。

 恐らくは1000匹を超えるという予想が、古参プレイヤーたちの意見だ。だから俺は、左側で順にボアのグループにアースウェイブ・スマッシュを叩き込み、端まで行ったら折り返しながらもう一度、技を叩き込むという予定だ。


 そしてMPに余力がある状態で、左の方も大丈夫そうならそのまま右側を後ろから攻撃し形としては挟み撃ちのようになれば良いと考えていた。

 しかし左半分のボアだけで150匹いるし、追いたてられて出てくるモンスターをどの程度の規模で押さえられるかは分からない。

 だからチャットでは繰り返し言ってはいるが、基本はジャネイロの救援隊だけで残りの半分を倒してほしいと言ってはいる。だけど、どうもプレイヤーの集まりが悪い。

 まぁ、結局ディザスター・ボアが出たといっても、襲ってくるモンスターはレベル1~20前後の低レベルモンスターばかりだ。これでは上級のプレイヤーたちはあまり参戦してこない。


 確かにジャネイロの町がモンスターに襲われ被害が出たら、昔に王都であった時と同じようにNPCからの購入ができなくなったり、嫌われたり、クエストが受けられなくなるかもしれないが、得られる報酬がザコ敵のドロップアイテムだけでは、やはり魅力不足だ。

 実際ジャネイロの町に救援に来てくれたプレイヤーの殆どが、新人か中堅どこのプレイヤーばかりで、後は低レベルモンスターの素材目当ての生産系プレイヤーが大半だ。

 その中で助けに来てくれた上級プレイヤーは、今ディザスター・ボアを押さえているタンカーさんのパーティーメンバーと、迷宮攻略中だったパーティーの数人だけである。


 一応ジャネイロの町にも数人いるのだが、戦闘メインの上級者はいない。とりあえず手伝ってくれたプレイヤーには俺が作ったポーションのセットを渡すとチャットでは言っておいたが、喜んでいるのは初心者プレイヤーばかりだ。

 やはり不安が残るものの、これ以上俺にはどうしようもない……後は"ままよ"と、神に祈るばかりだ。






 そしていよいよ、ディザスター・ボアの三度目の突進が終わり、奴は距離を取った。


「来るぞぉぉ! 全員構えぇ!!」


 タンカー役を引き受けてくれた人が、そう叫ぶと彼とパーティーメンバーの魔法使いがエンチャントを始める。俺はすぐさま全体チャットで、クエイク・マーチが発動体勢になったのを知らせた。

 そしてタンカーの回復も終わり、魔法使いの人は俺を含め周辺のプレイヤーに大規模エンチャントを掛け終わると同時にディザスター・ボアが咆哮を上げた。

 爆音にも似た鳴き声が終わると、何処からともなく総勢300匹のボアが群を成してやってきた。

 そしてボアたちはディザスター・ボアの左右に隊列を組み、鼻息を荒くしている。


「これが、クエイク・マーチ……」

「怖っ……私、鳥肌たちそう。」

「だっ大丈夫ですよね、エイサさん……これ本当に死んだりとか……」

「お喋りは終わりだ。来るぞ!」


 次の瞬間、再びディザスター・ボアが咆哮を上げると、300と1匹の大群が一斉に突進を開始した。


「行くぞぉぉぉぉ!!!」

「「「「「「「「「「「「うおぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」」」」」」」


 こちらも、自らを奮い立たせるように武器を掲げ声を張り上げた。


 そして俺は、先陣を切ってたった1人でその群の中へと駆け出す。そして群の中へ勢い良く飛び込むと、渾身の力を込めて斧を振り下ろしながらアースウェイブ・スマッシュを放つ……

 すると眩い光と共に、俺を中心とした半径5mの範囲いっぱいに凄まじいスパークが起こり、周囲ボアたちの動きが一斉に止まった。


「!? いっ、今だ! 皆やれぇ!!」


 そう誰かが叫ぶと、遠距離攻撃の雨が降り注いでくる。俺はそれが着弾するより早く立ち上がると、残りのボア目掛けて走り出した。


「マジかよ……本当にあんな技、あったのか……」

「これなら上級のポーション分けた甲斐があったわね。せめてもう少し分けた方が良かったかしら?」

「そしたらお前の分が無くなるだろうが、こっちはこっちでキツイんだからなっ!」

「こんな事になるなら、フル装備でくれば良かったわね、ねぇアスカロン?」

「こっちだってギルドメンバーのレベル上げだったからな、いつものメンバーなら……このレベルこいつだったら瞬殺だったのによぅ。」

「無い物ねだりしてもしょうがないわ、こっちだって迷宮で使う用の魔法装備しか、してきていないんだから……本当ならメテオ・スコールでも撃ちたいんだけど……」

「その魔法は詠唱時間すっげー掛かるやつじゃねぇか! 今、撃ったらマジで怒るからな、カーテナ!」

「撃たないわよ、それ用の装備じゃないんだから、普通にやったら5分くらい掛かちゃうわ。本当はやりたいのは山々なんだけどさっ」

「お前は援護だけしておけ、もうそろそろディザスター・ボアこいつも離れるからな、炎系の詠唱しておけ」

「OK~♪ さぁ皆、やるわよ。」

「はい!」

「了解です。姉さん!」

「やったろうじゃん!」

「うっす!」

「さーて……とっとと、こいつ倒して援護に回るとしますかねっ!」


 ディザスター・ボアを押さえているパーティーたちがそんな会話をしている頃、俺は左半分のボアの群を一通りアースウェイブ・スマッシュを放ち終え、ボアの数も半数以下まで減っていた。

 俺は4本目の上級MP回復ポーションを飲み干すと、再びボアの群の中へ飛び込んでいった。


(くそっ! キリがねぇ! やっぱり左半分はってのは言い過ぎたかなぁ、ちくしょうゴリゴリHPが減っていく……初期装備の良い点は耐久が決して0にならないって所だな、これで装備まで壊れていたら洒落にならん。しかし、これが終わったらまた極貧生活か……上級ポーション高いんだよなぁ、後ジャネイロに被害が出たら、市長から賠償責任とか言われるのかなぁ……うぅ……暫くはのんびりと、装備や武器でも作ろうと思っていたのに……俺、何かにたたられているんじゃないのか? はぁ……)


 なんとか奮闘しているとボアの群も徐々に数を減らしてきて、OYAZIもそんな事を考えれる程に、余裕ができていた。


 彼はアースウェイブ・スマッシュを叩き込みながらも直ぐに体勢を立て直し、追撃というばかりに斧を振り回してボアたちのHPを削ると、さらに技の効果範囲外のボア目掛けて飛び掛り、斧を思いっきり振り降ろしてボアを転倒させる。

 しかし止めを刺さずに、次の群に突っ込んでいった。


 まぁこの作戦での俺の役割は、できるだけ多くのボアの動きを止めてダメージを稼いで他のプレイヤーが狩り易くする事だからな、経験値やアイテムなんかは気にしている余裕なんてないよなぁ……

 そもそもクエイク・マーチを引き起こした奴がいそいそと、アイテム回収していたら絶対、言われるからなぁ……

 新人のリリアラならまだしも……チャットで指示していた奴がそれをやってたら、絶対ハブられる。

 俺もボアの骨とか欲しいが、諦めるしかないか……それに今後はここも狩場として定着してしまうだろうし、この際フェヴェレィロにでも行こうかな……


 そんな今後の事を考えながらも着実にボアの数は減っていった。


(ふぅ……もぅほぼ残党狩りって雰囲気だな、こっち側は問題なさそうだ。)


 俺はいったん距離をおきながら周囲を見つつ、チャットを確認して現状を把握していた。後方でボア以外のモンスターと戦っていたパーティーたちは、既に追加のモンスターは沸いていない状態なので、残りを倒したらこのままジャネイロに援護に向うとのこと、ボアも残りは数える程なのでこっちも問題なさそうだ。


 そう確認を終えると、俺はジャネイロへ急ぎ向った。







 一応、今の俺のステータスは先程の魔法使いのエンチャントのお蔭で軒並み上昇しており、かなり早く右側で交戦していたプレイヤーたちに追いつく事ができた。

 そして俺は戦っているプレイヤーを発見すると、余裕か劣勢か判断し劣勢だった場合のみアースウェイブ・スマッシュを放ち、直ぐにその場を立ち去るというのを繰り返していた。


(上級ポーションも、残り2個か……アースウェイブ・スマッシュを撃てるのも、後4回が限界か……HPも残りは8か……魔法回復したらアースウェイブ・スマッシュを撃てない、このアニスのネックレスの回復効果しかないか、くそっ……)


 俺は走りながら前方の状態を見て、悪態を吐きたくなった。前方を突進しているボアの群はさほど数が減っているようには見えなかったからだ。

 そしてあと少しで、ボア以外のモンスターがジャネイロに迫っているのも視認できた。しかし現状これ以上早く動けはしないし、途中でやられそうになっているプレイヤーを見捨てる事もできないでいた。


(何が尻拭いは自分でするだ! まだ終わってもいないのに、後のことを考えているなんてっ! クソッ、自分自身に腹が立つ! こんなに沢山の人に迷惑かけて、しかもこの世界の人が死ぬかも知れないのに、自分の事ばかり……俺は結局何もできないのか、大見得おおみえを切っておきながら情けねぇ……)


 そんな風に自分自身の愚かさに腹を立てながらも、必死に走っていると進行方向とは少し外れた位置に3人の初心者であろうプレイヤーが数十匹のジャンピング・ウルフに囲まれていた。


「くっ来るなぁ!」

「怖いよぉ……」

「ねぇ、どんすんだよ! トシさんやられちゃったし、このままじゃあ……」

「俺らで、やるしかないだろ!」


(――っ!? ほっとく訳にもいかないか、しかたがない……。)


 俺はすぐさま向きを変えて、彼らの方へと走った。そして彼らの下へ飛び込みながらアースウェイブ・スマッシュを叩き込む。

 そして技の衝撃で彼らを囲んでいた殆どのジャンピング・ウルフはあっけなく倒れ、俺は残りの奴をいとも容易く切り倒した。


「……………………ハッ!? あっ、ありがとうございます!」

「たっ助かりました。」

「ふぇ~助かったぁ~。」

「いや感謝される事でもない……。」


 俺はそう言いながら立ち去ろうとすると、目の前にウィンドウが表示された。そこには……


『アースウェイブ・スマッシュの熟練度の上限が達成されました。』

『新たにオーバースキル、グランド・ダッシャーを覚えました。』


 という表示された。


 そして新たに覚えたグランド・ダッシャーの効果を見て俺は息を呑むと同時に、小さくほくそ笑んだ。


「君たちには、逆に感謝したくなったよ。」

「え?」

「ほぇ?」

「どういう事……?」

「とりあえずドロップアイテムはいらないから、俺はこれで! それじゃ!」

「えっ!? ちょっと!?」

「……って、行っちゃった……。」

「何だったの、あの人?」

「さぁ? でも助かったから、良いんじゃね?」

「そだね……」

「ドロップアイテムがいっぱいだぁ~♪」


 そんな事を話す新人プレイヤーを背に、俺は駆け出していた。向うはジャネイロ南門、側面! 俺は走りながらHPが回復してしまわないように、アニスのスライムブロックのネックレスを外し、急いで全体チャットで指示をだした。

 現在ジャネイロの南門の手前には、防御用に土嚢と木の板で作った壁が設置されており、さらにその前には深い塹壕ざんごうというか堀が一直線に掘られている。

 俺の指示はその木の壁より後ろか左右に避けて、壁の周辺に人は立たないように指示をした。もちろん射線上である側面もそこだけには居ないようにと、何度もチャットで繰り返す。


 チャット上々では『何で!?』『どうしてですか?』『こんな時に何言ってんの!?』という数々の質問や罵倒が飛び交っていたが、俺は『大技使うから!』と、だけ書き込み急いで配置に着いた。

 そして到着した時には、ボア以外のモンスターたちが大量に壁に突撃しているのを、ジャネイロの城壁の上から弓や魔法で攻撃している最中だった。

 俺が指示したとおり、壁の周辺や左右の位置には誰もいない状態だった。それを確認すると俺はすぐさま準備をする。


(間に合った! まだ突破されていない。これなら!)


 鍛冶師の"火事場の馬鹿力"を発動して一時的に攻撃力を2倍にする。そして自らに攻撃力アップと効果上昇と魔法攻撃力上昇のエンチャントを掛けた。

 そして俺は深く深呼吸をすると、タイミングを待った……。


 まだだ……

 もう少し……

 あとちょい……

 今っ!


 ボアの集団が壁に突撃する瞬間、俺は斧を大きく振り下ろすと『グランド・ダッシャー』と叫びながら技を放った。


 それは眩い光と共に、大地が割れ、無数の岩が隆起りゅうきし、地を駆ける斬撃が無数の稲妻を撒き散らしながらモンスターの群目掛けて一直線に地を駆けた。

 その攻撃はジャネイロに大挙して押し寄せるモンスター群のことごとくを飲み込み、切り裂き、弾き飛ばし、串刺しにし、動けなくしていった。


 その光景を見つめながら俺は、その場に崩れ落ちた。


(ウグッ……マジでヤバイ……何だこれ、確かに物凄い一撃だけど……これは酷すぎじゃないか?)


 そう思いながらOYAZIの目の前に開かれるステータスウィンドウには、バットステータスのオンパレードだった。

 攻撃力低下・物理防御力低下・魔法攻撃力低下・魔法防御力低下、中略……麻痺・盲目・混乱・空腹ete……と、デスペナルティーより酷い状態だった。


(威力との引き換えに、ここまでのバットステータスって……しかもこの状態で約1週間ってのはしんどいなぁ、グランド・ダッシャーもクールタイムが10日も掛かるし、結構シビアだな……けど動けない程ではないから、なんとか町まではもつか……恐らくはもう粗方、倒し終わっているだろうな、クソッ盲目のせいで殆ど見えねぇ……)


 OYAZIはフラフラと立ち上がると、斧を杖代わりにしてヨロヨロとジャネイロに向い歩き始めた。


(ふっふふ……しかし、これアレだな……『あの凄い攻撃はいったい……?』とか思っている最中に、暗闇から俺が出てきたら……こう、ヒーロー的っていうか英雄的な場面だよな! ヤバイ……ちょっと考えたら嬉しいかも、あっテンション上がって来たかも)


 だがしかし、そんな彼の妄想虚しく、草むらから目の前に黒い何かが飛び出してきた。


「……チュウ?」

「…………えっ?」

「キュシャー!!!!」

「マジかよぉぉ!!!!!」


 その時OYAZIの悲痛な叫びが、ジャネイロの夜空へ響き渡った。


 無数の敵を葬むる攻撃を放った人物が、このイルザォン・ヘッヂオンライン 最弱のモンスターと分類されるモノの攻撃により倒れた。

 そして倒れた彼のログには、こう残っていた。


 『ジャイアント・ラット LV2の攻撃により、死亡…………』ジャネイロの町に復活したOYAZIは、その場に両手、両膝をついて落ち込んだ。


(俺、かっこわりぃ……そして締まらねぇ……)

 お久しぶりです。予定していたより期間が空いてしまってすみませんでした。ようやく落ち着いたので、再び投稿を開始ししたいと思います。

 今後も遺品整理や四十九日、家の宗派のお寺の総本山がある京都に分骨をしにいったりと、まだまだやることは多いですが、とりあえず投稿を再会しました。

 今後もきっちりと1週間ごとの投稿ができるか分かりませんが、のんびりとお待ちいただけると幸いです。 <(_ _)>


 オーバースキルとかの説明は、待て! 次回!

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