5. 12月 残業
12月。世間は年末で忙しく、私は相変わらず厳しく寒い環境。耐えてやる。やる気、元気、根気。
しかし忙しい。みんなボーナス入って、年末年始に向けて買いだめにくる。食料はいるよね。お菓子も飲料も売れてる。バックヤードの通路に溢れてた。売れるから発注してるんだよね?発注といえば、ジャケット(上着)は、発注するらしくまだ届かない。カイロとヒートテックで働くしかないのだ。
さらに年末年始は営業時間が変わる。夜、20時に閉店だ。いつもは、22時なのだ。
「今日、残業出来ますか。」
「ハイ。出来ます。」
もちろん、即答。残業。OK、OK、仕事バリバリ出来る女よ!何でも言って。
嬉しくて、品出し中に力が入ってしまい。ヤクルトのフィルムに指を突っ込んでしまった。
「すいません。穴が‥。」
「容器破損と書いて値引きして売って。」
「ハイ」
値引きは出来る。破損、(はそん)漢字が思い出せない。破は書くことが出来る。漢字がわからない。得しか書けない。ど、どーしよう。破得?いやダメだ。損は嫌いな漢字なので思い出せません。なんて、いえるか?
うん。平仮名で書こう。とにかく、書いて売れたらいいのだ。
最悪、買って帰ろう!
決まった。(破そん)書いた。
機転の利く女よ。残業してって頼まれたしね。
次は水物の品出しね!
やるよ。また力が入ってしまった。おからの袋を持った瞬間裂けた。
「すいません。おからに穴が‥。」
「えっ、売り場に行くよ。」
「ハイ。」
「全部チェックするから。」
あっ、勘違いされてる。
「年末年始は時々あるのよ。いたずら。」
言い出せない。いたずら違います。ワタシ犯人です。
「この、おからは、廃棄ね。」
「はい。」
良心が‥また、一つ買って帰るべき商品が増えた。
でも、今日は残業だから、儲けるから良いのだ。
閉店になって、
「シャッターを閉めて帰って。」
と言われた。シャッター?冷蔵品にフタをするように、上にロール上の物をカチっとするだけだった。簡単よ。ただし、数が多い。全ての商品をキレイに並べて、手間もかかる。
最後に
「良いお年を」
挨拶して今年は終わり。閉店だ。
業務終了。
あっ、買い物忘れた。
明日、1月1日に、縁起のいい日に、おからと、ヤクルト、を買うぞ!
明日も、頑張るぞ!




