37. 9月 セルフと初心者マーク
「初心者マークいつまで付けてるの⁇」
ココ最近、同僚やお客サンに聞かれる。
いつまで…か?
私の心は決まっている。
いつまでも…これからも…ずーっと付けて仕事がしたい!
やる気、現金、根気。
間違えた。元気だ。
初心者マークには、みんな、やさしい。
眼差しが違う…
だが、さすがに、半年以上たった。
もう初心者、違うでしょう⁇と、目線が厳しくなって来た。気がする…
とうとう、年貢の納時。
「初心者マーク、取り外して仕事をお願いします。」
命令が出た。
どんな時も、付けていたのに。
思い出いっぱい、だったのに。
サヨナラ
同時に、セルフレジ教育が、スタートだ。
セルフレジ。通称セルフ。お客サンが、一人で会計まで終える。レジだ。有人レジと大きく違う。
この店には、セルフレジは全部で7台ある。10台以上、ある店もあるので、少ないほうだ。教育係は、山サンだ。
「今日から、よろしくお願いします」
あいさつ大事。
「全然わからないの?」
「はい。全然です」
「……」
強いて言うなら、セルフレジでウォーキングをしたくらいだ。不審者なみの…
簡単に説明してもらう。まずは、ランプ。
黄と赤がある。ピカピカ光る。黄色はアルコール·ランプ。アルコールを購入すると光る。赤色はエラー·ランプ。呼び出しでも、光る。赤色は近くに行って確認する事。
エラー解除の仕方もわかった。商品券も、有人レジと同じ。意外と簡単だ。
うん。大丈夫。わかった。
仕事だ。
「すいません。今日の、広告に載ってるコレ売り場教えて下さい。」
広告を見る。お客サンへ教える。
今日、一番にわかった事。セルフレジは、お客サンから話しかけられる。
ボケ〜っと、何もしてない人に見えるのか?
スキャンの途中で、
「コレと同じもの、もう、一個下さい。」
えっ‼
「はい。」
返事をしてしまった。私に、とって来い⁇ってことか?恐る…恐る…
「ご自分で、取って、来て頂いていいですか?」
ムッとした顔をされた。
だって‼この場所から離れられないのだ。
ピンポーン‼
エラーだ。
「はい」
お客サンへ近づく、
「重量の確認をお願いします」
と機械がしゃべる。
重量とは、買った商品の重さが、スキャンしたものと、違う‼と機械からの警告だ。
お客サンへ、断りを入れて、スキャン済み、商品の確認をする。ガサ、ゴソ、人様の商品を漁る。
ウン、わかった。アルコール飲料だ。6缶パックなのに、機械が読み撮ったのは1缶だ。重さが違う。取り消して、やり直しだ。その間も、
ピンポーン、エラー音が鳴る。さらに、
アルコール年齢確認の音が聞こえる。
一人で出来るか〜‼キレそうになる。
当分は、山サンと一緒に仕事だ。
でも、いずれ一人だ。
アチコチ呼ばれたら無理だよ⁇
大丈夫かな?
お客サンが
「あら⁇珍しいわね〜今日はココなの⁇」
話しかけられた。
「ハイ。今日から、配属されました。」
「出世したわね〜」
えっ‼出世⁇
「ハイ。しました。」
すぐに肯定。やる気、出て来た。
いつの間に、出世したのか⁇。セルフは出世コースだったのか?知らなかった。嬉しい。
アッ‼忘れてた、初心者マーク、外れた事。
ヨシ‼やるぞ‼
と、思ったらセルフは終了。
これから、有人レジへ移動だ。
明日も、金儲けだ‼
やるぞ!ガンバるぞ‼




