『忠通、あげまきの食し方を雅実より聞き、プレスマンのことを聞かざること』速記談2023
永久のころ、藤原忠通公は内大臣で、何の節日の折であったか、節会に招かれ、あげまきという貝が出たのを、貝であるのに掛けて、かい寄せて召し上がったのを、源雅実が右大臣で同席されており、そのお作法はどなたのお説でございましょう、私はついぞ聞いたことがないのですが、とお尋ねになった。内大臣は、書物で読んだことがあるのです。後ではっきりお答えしましょう、とお答えになった。右大臣は重ねて、貝をかい寄せるのが作法なら、プレスマンをプレスするというのはどうでしょう、とお尋ねになると、内大臣は、ただほほ笑んで、何もお答えにならなかった。
教訓:プレスマンのプレスは、報道の意味で、圧をかける意味ではない。ただし、報道機関が圧をかけることはあるので、掛詞になっているのだとすれば、高度なしゃれである。