たったそれだけ。 髪飾り。 作者: caem 掲載日:2023/03/16 似合っているよ 「本当に?」 うん 綺麗だよ そこら辺にあったお花をひきちぎって かぶせた 棺桶のなかを埋め尽くすほどに 大量の花束でね 「それでは良いですか?」 「はい……」 カチッと押された そのなかはただ炎が昂っている あんなに笑顔だったのに 苦しいだろう 辛いだろう 「まず最初にーー」 あげたハズの髪飾りがなかった 淡々と骨を拾っていた 結局ぜんぶ お墓に仕舞おう こうして長生きしている 「つきあってください」 それから 過ごしている