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たったそれだけ。

髪飾り。

作者: caem


 似合っているよ 「本当に?」 うん 綺麗だよ


 そこら辺にあったお花をひきちぎって かぶせた


 棺桶のなかを埋め尽くすほどに 大量の花束でね


「それでは良いですか?」 「はい……」


 カチッと押された そのなかはただ炎が昂っている


 あんなに笑顔だったのに 苦しいだろう 辛いだろう


「まず最初にーー」


 あげたハズの髪飾りがなかった 淡々と骨を拾っていた


 結局ぜんぶ お墓に仕舞おう こうして長生きしている


「つきあってください」 それから 過ごしている


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