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仮題《》  作者: 百合薔薇
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まるで異世界

 おはこんばんにちは、お初にお目にかかります。実はこの話よりも次のを先に書いて投稿してたりしてるので色々ずれるかもですが、ちょくちょく修正していきます。不自然な点や言い回し等あれば、どんどん指摘お願いします。

 俺はルシオ・スドウ、

 中背中肉、瞳も頭髪も真っ黒という典型的な日本人で、そこにいる爺さんと二人で暮らしている。


 俺は物心ついたときから今いる森の中にある小屋に住んでいて、森の外に出たことがない。森の外の情報などは全て地下にある大量の本から学び得ている状況だ。ただ、SFやファンタジーものも半数近くあるので正確には分からない、早く外の世界に出たいものだ。ちなみに、ここの本を全て読み終えることが外に出るための条件の一つになっている。

 

 勝手に出掛ければ良いじゃないかって?もちろんそうしようとした。爺さんは消耗品などを仕入れる為に定期的に何日間か森を出る。その隙に出ようとしたのだが、何故かどうやってもいつの間にか戻って来ている。試しに能力の地図(スキル)を開いて現在位置を確かめながら進んでみると、一定の位置まで行くと転移させられるようなのだ。爺さんに何か魔術を刻まれたかもしれない。

 

 能力(スキル)や魔術というのは、この世界にいくつか存在する超常現象の名前だ。


 能力というのは、個人個人の才能や会得した業、遺伝した特質等に名前を付けるようになったものであり、大抵の人はいくつかの能力を持っている。地図を見ることのできる力も俺のスキルの一つだ。行ったことのあるエリアを俯瞰することができ、自分の位置と狩りの対象の位置を把握できるというものだ。


 魔術というのはその名の通り、ある特殊な行動を行い超常の力を放つものだ。一番有名な物なら《詠唱》だろうか。魔術を使うには、才能(スキル)と相応の魔力(マナ)がいる。俺は魔術の才能が薄いらしく、初級の詠唱魔術までしか使えない。

場所によっては、忍術や気功と呼ばれるらしい。


 爺さんというのが、俺の育ての親であり、剣術魔術その他諸々の師匠であり、外へ行くための壁でもある。


 髪も髭も瞳すら白くなり、あからさまなお爺様で、視力もほとんど無いそうで、味も感じないようだ。なのに定期的に森の外へ物資を仕入れに行ったり隠し味を言い当てたりとか意味がわからない。

 昔はそこそこ有名だったのだろうか、武器防具魔術の扱いがとてつもなく巧く、スキルを使わずに爺さんに勝つことが外に出るための条件の一つになっている。未だにスキルを使ったとしても勝てた試しがない。

 

 最後の条件である16歳を迎える、というものがあと五年なので、それまでにどこまで腕を磨けるか、に掛かっているだろう。


 ……そろそろ狩りへ行こう。爺さんはこれから出るそうだから、最近スキルを使わずに狩れるようになった猪型で良いだろう。


 俺は二本の短剣を後ろ腰に履き、「いってきます」と声をかけて森へと駆けていった。


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