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第6話 実践訓練

ルーン草原


「いい天気ですねぇ~」


ケイさんは楽しそうにのんびりとしている。

僕たちは今、魔物との実践のために王国のすぐ近くにある、ルーキーの冒険者などがよく修練をするための草原に来ている。

王国の魔物よけの結界は、強ければ強い魔物ほど避けるような作りのようで、その結界の影響が多少及んでいるこの草原は、そこまで強い魔物は出ないのだそうだ。


「ケイ…俺たちは別に遊びに来ているわけではないんだぞ?」


「まぁまぁ、いいんじゃないか?天気がいいのは事実だしっ!何度か魔物に遭遇して倒したから、少しは慣れてきたしなぁ~」


マナブさんはいつも通りしっかりしていて、いまも魔力で警戒を行っている。

ここ最近の練習の成果で、魔力の扱いは4人の中で一番うまいと思う。

リュウも楽天的ではあるけれど、敵に遭遇した時にはしっかりと冷静に対処できてると思う。物理職な為、やっぱり敵を斬る時の感触だったり、殺しをしているという感覚が直に伝わる分、精神的には魔法を使って敵を倒すよりもくるものがあるだろうに…。


「リュウ、力を抜くのは悪い事じゃないけど、油断はよく…ない!」


飛んできた石を斬り落とす。

ゴブリンが尖った石をスリングのような武器で投擲してきたのだ。

僕は気配のする方へと走る。

飛ばしてくる石を剣で斬り払いつつ、僕の剣が届く間合いまで近づき、首を一太刀で斬り落とした。


僕の方は、命を奪うという事の忌避感については問題ない。

幼いころから剣を学ぶうえで、武器とはどういう意味で作られ、使われるのか、大切に、大切に教わってきた。


使う者の意思によって凶器にも神器にもなり得る物。

神白流居合術(かみしろりゅういあいじゅつ)は、相手には最上の敬意をもって、『奪わず』、『守る』為に磨かれた剣術だから、無駄な殺しはしないけど、友達が危険な目に及ぶなら、守る為に斬る覚悟はあった。

あとちょっと言ってしまうと、目が視えないから多分普通の人よりは精神的にくるものは少ないのかもしれないけど。


「いつ見てもすごいねぇ~…」


「抜剣しにくいショートソードであれほどとはな…」


「いやはや、初めての魔物を前にして腰が引ける者も少なくはないのですが、勇者様方は適応能力がすさまじいですな。」


「まったくです、それに、マナブ殿は魔力での警戒をずっと行っている…あのレベル帯で普通ならとっくに魔力切れを起こしていてもおかしくないというのに、さすがに妬けてしまう程の魔力量です」


一緒についてきてくれていた騎士隊副隊長のレオンさんと魔法部隊長のジークさんも苦笑いしているようだ。


実戦訓練は2日かけて行われ、野営の仕方や獲物の解体の仕方、料理や夜の見張りの方法等、たくさんの事を教わった。

夜はむしろ僕の領分で、暗いも明るいも関係が無いので暗闇に紛れる黒い狼などが襲ってきても特に問題なく対処できた。

地球では、夜も関係なく車の音や、人がわいわいする音、お店の音なんかが聞こえてきていたけど、この世界は違う。

とても静かで、獣よけと光源の確保の為に焚かれているたき火の音。

そこらで鳴いている虫の音、風で揺れる葉の音。

どれもが穏やかで、心が落ち着くような音にあふれていた。


この音を聞いていると、たしかに便利でなんの不自由もない地球も悪くはなかったけど、少し不便でも、人が暖かくて、たくさんの自然に囲まれた異世界っていうのも良いものだなって、僕は思ったんだ。

久しぶりに投稿しました。

いや待て…1年近くたってるねん!(゜Д゜)

見てくれてた方おこですマジで#

ほんと申し訳ないですorz

これからも思い立ったら更新。。。的な事が多いかもしれませんがどうか!どうか!温かい目でどうか(´;ω;`)

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