表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

2話 ステータス

【あらすじ】僕こと神白かみしろ 詩音しのんは異世界に召喚されました!



『さて、大まかな話はウェイルから聞いただろう。君達にはまず、自分の能力を見てもらうとしよう、ステータス、と唱えるのだ』


と、このマナ国国王、セイティ・ネイ・マナ王は告げた。

僕たちはそれぞれがステータスと唱える。


「うぉぉ…かっけぇ…!」


「ふむ、目の前に画面が出るのか…ますますファンタジーだな」


「わわ、いっぱい書いてますね〜」


3人には、何かしらのパネルのようなものが見えているみたいだ。

かくいう僕は目が見えないからか、脳内に情報が浮かび上がってきた。



神白かみしろ 詩音しのん

刀剣術士lv.1

スキル

縮地しゅくち

居合術いあいじゅつ

心眼しんがん

先見せんけん

言語理解げんごりかい

気配察知けはいさっち



という事らしい。

うーん、なんか特殊な力がどうこういう割には普通な気がする。


「さて、読み終えたか?それは他人には読み取れないようになっている、…解析アナライズなどの一部の能力を除いてはな。さて、各々スキルとジョブの説明をしてもらった後、こちらから武具を進呈しよう」


そう言われて、1人ずつジョブとスキルの説明をした。

竜は聖騎士せいきし、学君は魔道士まどうし、惠さんは癒術士ゆじゅつしだそうだ。

皆だいたい魔法みたいなの覚えてるのに僕だけ無属性で泣けた。


「あとは兵士についていくといい、武具を選んでから部屋へと案内しよう。今日は色々とあって疲れただろう、ゆっくり体を休めなさい。部屋には従者が1人つく、何か用件があれば伝えるといい」


そう王様がいうと、1人の兵士が「こちらです」と促す。

僕は見えないので、竜に手を引いてもらってついて行くことにした。


しばらく歩くと、ガチャリと、鍵を外す音がして、扉が開いた。

中から鉄独特の香りがする。


「おぉ…!本物の剣だ…」


「なるほど、剣に弓、杖、…銃とかはないんだな。まぁ魔法がそれの代わりみたいなものか」


「武器…といっても、どうやって選んだらいいんでしょうね?」


「竜、刀とかは無いですか?」


ここは日本とは違うから、そもそも刀なんてものがあるかどうかは分からないけど、似たようなものがあれば欲しい。


「んんんん、刀…刀…ねぇな〜、兵士さん、この世界ってどうやって武器作るんですか?」


「街の方に鍛冶師がおります。その方にそのカタナとやらの構造などを伝えていただければ、似たようなものは作れるでしょう」


そうかぁ、やっぱり刀はないのか。残念だけど、仕方がないよね。


結局、鞘付きのショートソードにした。小柄な僕でも腰にかけた状態から抜剣できるくらいの小さなやつだけど。防具は動きにくくない、ほとんど服のようなものだ。

竜はロングソードに軽鎧一式、学さんは魔力を上昇させるらしい魔道書とローブ、惠さんは魔力の消費軽減の能力が付与されているらしい杖と学さんと同じくローブをもらったようだ。


個人個人の部屋があるみたいだったけど、僕は見えないし、従者さんに迷惑かけるよりは親しい竜にお願いしたいので、同じ部屋にしてもらった。

幸い部屋が広いので、僕達2人に従者さん2人いても特に困りそうにはない。

別れる時に学さんが、夕食の後に集まって話し合おうとの事だったので、それまで少し休もう。王様も言っていたけど、色々なことがたくさん起きて少し疲れた。


そう思って僕は、部屋のベッドの中で目を閉じた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ