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S&S  作者: 心一
3/5

龍の威を借る虎

虎ノ介は焦っていた。

想像以上の羊太の実力、そして手加減を全くする気のない龍広に。


(あいつ、全力じゃねえか…くそっ!)


宗馬も一言も喋らず打開策を考える。


(羊太の実力を一番近くで見てきたのは俺だ、俺がなんとかするしかない。だがキャプテンの実力は羊太以上だ。唯一の救いは、PGが一年ってところか…)


長い静寂が続く。


そんな中最初にこの静寂を破ったのは早人だった。


「俺が1対1で羊太とキャプテンをぶち抜きます。」


宗馬が反論する


「パスもできず、味方のボールを奪うお前にそんなことできるわけねえだろ。」


「できます。」


「誰のせいでこんな点差ついてると思ってる!素人が!」


「宗馬!!これはお前らの実力を測るミニゲームだ。熱くなりすぎるな。」


「はい…虎ノ介先輩…」


(まぁ俺もだいぶ熱くなってたがな…)


虎ノ介は話を続けた。


「なぁ橘。1対1ってのはどういうことだ。」


早人は答える

「実は俺、5対5がはじめてなだけで1対1ならやったことがあるんです。はじめてのチーム戦で戸惑ったけど、仲間にパスとかしなくていい、完全に1on1のスタイルなら絶対に勝てます。」


「だから勝てるわけねえだろ!1on1の経験っていったってどうせ友達と遊ぶ程度だろ!!そんなんで経験者ぶるんじゃねえよ!」


「宗馬少し黙れ。」


虎ノ介の一喝により静寂が再び訪れる。

だがその静寂を破ったのは虎ノ介自身だった。


「アイソレーションだ。」


「あいそれーしょん?」

早人は聞きなれない言葉にただ復唱するしかできなかった。


虎ノ介は作戦をみんなに伝えた。


「どうせこのままいっても負ける。橘に賭けてみようぜ。」



両チーム休憩が終わり

今、後半戦がはじまる。




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