父の背中
初投稿です。
小説を書くのは人生で初めてになります。
この作品をきっかけに成長できたらなと思っています!ご意見よろしくお願いします。
将来はプロになって必ず親父に勝ってみせる
‘‘はっはっはやってみろ。今まで俺に1on1で勝ったことないお前が、プロになれるとは思えねえけどな’’
絶対なってやる!だから親父もアメリカにいって負けんじゃねえぞ
負けたら許さねえんだからな
‘‘威勢のいいこと言ってる割に半泣きじゃねえか’’
‘‘なぁ早人。プロになって俺に勝ちたいんだろ。
プロになるついでに俺の見れなかった景色をみてきてくんねーか’’
親父の見れなかった景色…?
新入部員募集の紙を握りしめ
橘早人は体育館に向かっていた。
「親父の見れなかった景色…
俺は高校で1番になってアメリカに行く」
体育館の扉が見えてきた。
よしっ
俺はこの場所から親父を超えてみせる
扉に手をかけ勢い良く扉を開けた。
ドリブルの音、バッシュのスキール音、ボールがゴールに入る音、
どれも新鮮でここにあるもの全てが早人をワクワクさせた。
「ちわーーす!上山中学から来ました!橘早人です!!よろしくお願いします!」
早人の挨拶にいち早く返事をしてくれたのは黒髪ロングの女性だった。
「元気な新入生ね。この時間に体育館に来たってことは男子バスケ部入部希望でいいのよね?」
「はい!よろしくお願いします!」
「それじゃあそろそろ始めるから一年生は二三年生と向かい合う形で並んでください。キャプテン声かけて。私は先生呼んでくる」
キャプテンと呼ばれた男が話し始める。
身長は180を余裕で超えてるであろうガッチリとした人だ
「集合っ!!!!」
キャプテンの掛け声とともに全ての部員が1列に並んだ
「入部希望者は7人か。まぁまぁだな」
「龍。なんか凄くガタイのいい一年がいるな。期待できそうじゃん。」
龍…?キャプテンの名前なのか?
「まずは自己紹介からだな。このチームのキャプテンと部長を任されている三年の高橋龍広だ。ポジションはC」
次に自己紹介したのは、さっきキャプテンを龍と呼んだ男だった。
「副部長で三年の遠藤虎ノ介だ。よろしくな。」
自己紹介は進んでいき
順番は一年生に回ってきた。
「じゃあそこのデカイの、お前から自己紹介してけ。出身中学とバスケ経験があるかどうか。希望ポジションを言っていけ」
一年生の中でも明らかに体格が違う男が自己紹介をはじめる。
「天乱中学から来ました。塚本羊太です。バスケ歴はミニバスからやってます。ポジションはPF希望です」
「小学校からやってるのか。即戦力だな。それじゃあ次!」
「同じく天乱中学から来ました。田中宗馬です。バスケットは中学から始めました。ポジションはPG希望です。」
「次」
自己紹介は続いていき
早人の番が回ってきた
「上山中学から来ました。橘早人です!ミニバスやバスケ部は地元にはなかったから入ってませんでした!ポジションはよくわかりません!よろしくお願いします!」
「橘か。橘、お前身長いくつだ。」
「165センチです!」
(165でバスケ初心者か。気の毒だが苦労するだろうな…)
「今日は初日だし顔合わせだけでいいだろう。明日は全学年合同でミニゲームを行う。今日と同じ時間に集合!!」
「「「はいっ!!!」」」