Pray
眠れない夜
ぼんやり君を思った
過ぎた日が目の前に
広がって
君が僕に話かけた
僕は君の声が
やさしい声が好きだった
君の笑顔が今は
心痛く感じて
どうしてあのとき、もっと
と、じわりとした苦味が広がる
君は今、幸せだろうか
元気で暮らしているだろうか
何度も会って話して
夜が明けるのも気づかないほど
一緒に過ごした日々は確かにあった
飲みに行こうよ、とメールひとつ
打てない
君が遥か彼方の距離まで離れてしまった
君にとって僕はどんな男だった?
妙に気になる、未だに答えを求めている
僕にとって君は大切な人だった
大切な人になるはずだった
ごめんね
あのとき言えなかった言葉が
小さく響く
君が幸せでありますように
いつまでも元気で暮らせますように
僕は目を強く瞑って祈った
眠くなるまで祈りつづけた