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ハナノカオリ  作者: 桜庭かなめ
Fragrance 8-タビノカオリ-
218/226

MissGirl 6

 20年経って、ようやく全てを終えることができた。

 あの人と決着を付けて、宮原さんと坂井さんの体を元に戻し、晴実の告白を見守り、悠子ちゃんと気持ちを交わすことができた。

 まさか、最後に悠子ちゃんともう一度キスすることができたなんて。

 もう、何も思い起こすことはない。あの世で悠子ちゃんのことを静かに待っていることができればそれでいい。


 そう思っていたのに、私はこの世から消えていない。


 これまでと同じように、今も悠子ちゃん達の姿を見ることができる。みんな、一件落着して、それぞれの部屋に戻っていくところか。

 あのとき、悠子ちゃん達にはこの世にいる最後のように言ってしまったけど。これまでと変わらないってことは、これからも悠子ちゃんのことを見守っていなさいっていうことなのかな。もしかしたら、誰かに憑依すれば悠子ちゃん達と話せるかもしれないけど、彼女達のためにそっと見守っておくことにしよう。

 ただ、悠子ちゃんの側にはいたい。悠子ちゃんの体の中に入って、何かあったときに彼女を助けることにしよう。


 そのときまで、さようなら。

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