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スパイは踊らない~学園に潜む影と恋~  作者: 猫吉
第二章 文化祭編
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第42話 修学旅行2

「ねぇねぇ結衣!今回の修学旅行どこ回るの~?」

「私はねぇ~…」

ポーチから紙の地図を引っ張り出す。

「ここを回りま~す!」

「おぉ~気合入ってるね~」

フフフフフ。私が1か月以上心理学、社会学、歴史学、経済学…そのすべての本を読み、道順、時間全てを計算しつくして建てたこの計画。

名付けて…

神崎を私にメロメロにさせよう大作戦 KMM!!!!!!


そして作戦はもう始まっている!

パート1富士山チェック作戦

この絶妙な計算によって明かされた40分という数字。

東京駅を発車してから40分!

この時間に富士山が見え始める。

そして私が富士山をチェックしようと窓に近づくときあいつと顔が近づく!

心理学で言うところの『パーソナルスペースの急襲』よ!

我ながらいい作戦だわ‥‥


……来る。あと30秒……!

スマートフォンの時計を凝視し、カウントダウンを刻む。

3、2、1……

「今っっっ!!!!」

結衣は勢いよく腰を浮かせた。

「あ! 見て見て神崎! 富士山綺麗だよ!!!!!!!」

いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!


ゴンっ

「いったぁぁぁ」

「……ん、え? 富士山……?」

目を覚ました神崎の顔があった。

鼻先が触れそうな距離。

神崎の少し眠そうな、けれど澄んだ瞳が、私を捉える。

「……神崎……」

は?近……っ!! 近すぎる!! 社会学とか歴史学とか、そんなの全部吹っ飛ぶくらい近いわよバカ!!

「……神崎、あの、その……富士山」

「……富士山?…反対だぞ」

「……え?」

神崎が眠気をこらえながら指差したのは、通路を挟んで反対側の窓だった。

「…あははははははは…」

結衣の『KMM作戦』は、開始40分にして早くも暗雲が立ち込めていた。


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