表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スパイは踊らない~学園に潜む影と恋~  作者: 猫吉
第二章 文化祭編
43/44

第38話 遠藤6

は?

思考が止まる。

しかし違和感に気が付いた。

「俺たち?…」

ピエールを睨むと今にでも消えてしまいそうに背を丸め視線を下に逸らす。

次の瞬間、遠藤は弾かれたように前へ出た。

ピエールの胸倉を掴む。指が震える。

「どういう事だ?…」

腕が無意識に頭の上へあがったが、それが男が横から押さえた。

「Calme-toi.(落ち着け)」

「どういうことだって聞いてんだよ!!!!」

押さえつける男を振り払う。

再びピエールに向かって腕が突っ込む。

しかし、気づいた時には冷たい鉄の塊が頭に押し付けられていた。

「Écoute les gens jusqu'au bout.(人の話を最後まで聞け。)」

腕が震える。

背中に悪寒が走る。

「Mes potes ont été exécutés, alors je suis déjà de mauvaise humeur. (ただでさえ仲間が処刑され不機嫌なんだよ…)」

強く握った拳を解く。

爪が食い込んでいた手のひらが痛い。

男が深い溜息を吐く。

「Et réfléchis un peu. Est-ce que je te dirais ça exprès ?(それに考えてみろ。わざわざ俺がお前にそんなこと言うか?)」

「Il s’en est occupé aussi.(こいつだって、それを気にかけていたんだ)」

ピエールを見る。

鼓動が次第に落ち着いてくる。

「Pour être précis, il s'agit d'une séparation forcée.(正確に言うと分離した排外強行派がだ。)」

強行派…

「À l'origine, nous étions un groupe qui voulait récupérer le pétrole que les étrangers nous avaient volé.(元々俺たちは外人の奴らが奪っていった石油を取り戻すための団体だったんだ。)」

「Mais le gouvernement précédent, loin de nous écouter, a commencé à nous réprimer. C'est pourquoi nous avons pris les armes et gagné.(だが前政権は聞くどころか俺たちを制圧し始めた。だから銃持ちそして勝った。)」

「Ce type voulait juste empêcher le village de s'appauvrir à cause d'eux.(こいつも村が奴らのせいで貧乏になってくのを止めたかっただけだ。)」

二人の瞳はどこか遠いところを見つめる目をしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ