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スパイは踊らない~学園に潜む影と恋~  作者: 猫吉
第二章 文化祭編
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第31話 マイクロフィルム5

俺がマイクロフィルムを持ち帰った後本部は騒然としていた。

後輩が頭をかきため息をつく。

「ほんと先輩はいつでもどこでも働く運命なんですね…」

「最悪だな」

収穫のマイクロフィルムを見つめる。

照らされたライトに反射し小さく不気味に光る。

幸い損傷はないようだ。

「で、内容はまだわからないのか?」

「いや、それがですね…」

タブレットの画面を見せてくる。

画面には日本地図が移されていた。

その中に一つ赤く光る場所があった。

「大阪…」

その下に何か小さく文字が書かれていた。

暗号…

F2型暗号だな…それをロシア語から日本語に…


ついタブレットを落としてしまった。

冷や汗が流れる。


「核…だと…?」


「3日前、大阪港から入港したと記されています」

「他に情報は?」」

「セキュリティーが強くてまだ…」

クソッッ!!! こんな重要な時期に!

あと2日もすれば修学旅行になる。

黒鴉の罠だとしても関係がないにしてもマズイ

それに任務に関わりがあると証明されない限り規約的に俺は護衛を優先しなければならない。

しかし、もし当日護衛の人員を減らせば最悪結衣は…

「クソッッ!!!」

すると奥から局長が歩いてきた。

「まぁまぁ落ち着き給えハイドくん」

肩に手を載せてくる。

が、振り払う。

「…人員配分はどうなるんですか?」

「その辺はCIAと調整中だ。だがどちらにせよ人員は減るだろうな…」

「では、地元警察との協力は?」

「知ってるだろうアルト君。情報部が警視庁と不仲なの」

そう。情報部と警視庁は犬猿の仲だ。基本、情報部は盗聴、盗撮、暗殺、ストーキング…明らかに法に触れている。

そんなことで現場の警官と揉め合いに遭ったり。所轄の強い信念を持ったベテラン刑事と口論になったり…

よく刑事ドラマであるストーリーだが現実もそのままだ。

「まあ、言うには言うが…人員の面ではあまり期待するなよ」

「ですよね~…」

「でもそれより…」

局長が二人の背中をたたく。

「明日は結衣の護衛に専念しなさい」

「なんでですか?!いまはそれより――」

後輩が強く身を乗り出すが局長が手で押さえる

「明日は今ブラックリスト入りしてる遠藤先生と安原先生の授業があるじゃないか!学生君」

予定表をすぐ確認すると授業変更で担当が二人に代わっていた。

明日で犯人を見極めろという事か…

後輩と目を合わせ小さくうなずき合う。

「「了解」」

「期待してるぞ」

日付は変わり、朝日が昇る。

制限時間は約1日。

「行くぞ」

「はい!」


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