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スパイは踊らない~学園に潜む影と恋~  作者: 猫吉
第二章 文化祭編
15/45

第13話 撮影

「えー我が部は文化祭で恋愛映画を撮ろうと思います」結衣が豪語する。ひとたび歓声が起こる。こんなめんどくさい時期に…

「でもちろんヒロインは私なんだけどあんた主人公やってみない?」

「やだ」

「えっ?なんで?」

「今忙しいんだよ」観念してほしいい。

「いいジャン別にテストもないんだし」

「だってほかの人がやると私の可愛さで気絶して撮影ストップしちゃうじゃん?」それ自分でいうか?

「だから普段冷静なあんたが一番なの!演技は二の次でいいから!」

「やだ」

「もうしょうがないなー」と言ってどうぞというと「よっ」とまたエリオットが出てきた。

「またかよ」

「別にいいジャンそれくらいやってあげたって」

「こっちは忙しいんです犯人捜しで」小さい声でつぶやく。

「そのためにサポートの後輩がいるんでしょ。」

「ですけど遭いつつ変えないですしこの犯人捜しだけで大変なのに映画ときたら」

「ダイジョブダイジョブ俺も手伝うから~」そう言ってやってくれたこと一度もない。

「分かりましたよやりますよ」

「わーい!」結衣は飛び跳ね、エリオットはニタニタとする。

「で監督や演出は誰?まさか全部俺とか言わないよね」

「ぁその辺は尾田翼君と風間ちゃんに任せるから大丈夫」後輩とナイトと聞くと嫌な予感しかしない。

問ことで昼間は撮影し、放課後は犯人捜しするという鬼畜の日々が始まった。今回とる映画の流れはざっくりいうとなんか美少女転校生が来てそれに恋するって話。で俺はとにかく結衣に甘い言葉を吐き続けて振り向いてもらおうとする情熱系サッカー男子。要はハニートラップをずっと続けるわけだ。厳しい…

後輩がノリノリでスタートという。結衣にスポットライトが当てられ風が結衣のロンググスカートが揺らす。学校レベルにしてはやけに本格的だ。そして俺が一目ぼれする顔を…

「はいカットオ‼」

「は?」

「だめですよ先輩!もっと真剣にやってくださいよ」

「俺にとってこの撮影とやらは地獄だ」

「まあまあそんな固いこと言わずに…」

「そうだ。こんな簡単な演技もできないのか?だからコネで任務に就いた輩は…」少しカチンときたので本気を出す。

____舞台は朝の学園の廊下。静まり返った朝の廊下はどこか物悲しく少し神秘的な雰囲気を出している。そこに立つ美少女。それにひとめぼれする男の顔…

「撮影いったん中断しまーす」また結衣がぶっ倒れたのだ。

「先輩もうちょっと度合い考えられません?あの顔は免疫ない人見たら気絶しますよ」

「はあ…」

そして放課後は事前に用意した盗聴器の音声の聞き流し&今までのプリントに暗号が書かれていないかのチェック。これは完全に徹夜作業だ。そんな全員の努力にもかかわらず収穫はゼロ。だがこれで連絡手段の裏ルートはすべて探った。つまり犯人は単独行動。その場合黒鴉に買収された殺し屋という可能性も高くなる。明日からより絞った内容を調査できそうである。

 

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