六話 悪い子
今回はちょっと閲覧注意かもしれません。
この日、僕は皆んなを傷つけてしまう…
《お前は悪い子だ》
「はっ!?…夢?」
(何か恐い夢を見た気が…す……)
僕はあの夢に出てきた人物を思い出してしまった…
「あ…あぁ…う…ぅこ、わい…」
その時、自室の扉が開かれた
「お兄ちゃん!おーきて!…って何でそんなに怯えているの?」
「ごめ…んなさ…い…許し…てくだ…さい」
「トラウマ?いや、だけどどこで?お母さんとお父さんは誰に対しても優しかった…なら…一人暮らしの期間?」
そう、私が思考していると急にお兄ちゃんが倒れてしまった
「え?お兄…ちゃん?」
私は急いで救急車を呼んだ…病院の先生からは『生活に支障は無いと思います』と言われた。そして、夕焼けが沈み宵闇が迫る頃に…お兄ちゃんは起きた。その時周りにはさとり、こいし、九鈴そして、私が居た。親は来たかったようだが仕事の関係上来れないらしい。
「お兄ちゃん!」
そう私が言った時…
「誰?」
「ッ!?ぁ…ぇ、う…そ…絶対に違う…ね、ねぇ…お兄ちゃん…そんな、縁起の悪いドッキリは止め…」
「皆さんは誰ですか?」
「ッ!?」
「つ…ゆ?」
「露君?」
「話を聞いた限り、今の現状考えられるのはトラウマ・ショックな事での記憶の喪失だよね…」
そう九鈴は言った…そんな、言葉は私には聞こえず…
「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だーー」
「落ち着いて!」
「ルーミアちゃん!」
「え?あ、ええと…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…僕のせいだ…僕のせいで…僕が悪い子だから…だから…また怒られる」
そう、露の妹が壊れた時と同時に、露は自身のせい、自身が悪い子だからと言っていた…悪い子そんな言葉に私は考えてしまう…中学の時、私を助けた時あれは、悪い子がしないような行動だった…少し、謎な事があった…それは中学の時露が突然と消えた事…あれに何か関連があるのかも知れないと私は考えていたのであった。そして、数日後…私は、露の家に居候させてもらった(勝手)。まぁ、露もその妹も今は学校も何も出来ないような状態だったので、面倒を見てあげようと、こいしと一緒にいたのであった。
「ねぇ、こいし」
「なに?お姉ちゃん」
「露を助けてあげたいよ…」
「…それは私もだよ」
その時、インターホンがなった誰かを確認するためにカメラを見たら…そこには九鈴ではなく知らない男の人が居た……




