壱拾玖話 感謝
僕があの家から失踪して一ヶ月が経とうとしている。
「…フライハイトって、僕の過去を聞いて共通点とかあった?」
「一つだけなら。僕は君と同じ虐待経験者ってことだけかな。」
「そう…」
(露…)
「おやすみ」
そして、眠りについた。今日は珍しく、こいしと会える夢(?)だった。
「こいし」
「どうしたの?」
«振り向いたこいしを抱きしめた»
「へ!?な、ななんで私に!?」
「ありがとう」
「え?」
「この一ヶ月間僕に寄り添ってくれて。」
「いや、だけど…」
「こんな、現実にあり得ないことがある事に感謝するのは始めてだよ。」
「…そうだね…«そっと抱き返す»」
「ねぇ、こいし…僕が死んだらこいしと同じところに行けると思う?」
「うん、行けると思うよ。きっと…」
「そう…ありがとう」
「いきなりなに?«静かに微笑む»」
「いや、言っとかないとって思って…」
「そうなんだ。大丈夫…露は私と同じところに行けるよ。だけど、お姉ちゃんを泣かせないでね«笑顔でそう言う»」
朝になった。フライハイトが先に起きていた。
「おはよう」
「おはよう!どうしたの露?」
「フライハイト、ありがとう一ヶ月間も…」
「え?いきなり何«笑いながらそう言う»こちらこそありがとう。」
「もうそろそろ帰るべき場所に帰らないと行けないから…」
「そうなんだね…短い期間だったけどありがとう。貴方のお陰で勇気が出たよ。」
「僕も、ありがとう。フライハイトのお陰で心が少し楽になったよ。本当にありがとう」
「どういたしまして。もう行くの?」
「うん」
「じゃぁ…いってらっしゃい、露。」
「うん、ありがとう…本当に」
そして、家に帰ったのだった。
この出来事があったから僕は、今学校の屋上で眠れている…
「こいし…さとり…ルーミア…涼七…霊夢…魔理沙…雪…今までありがとう。そして、ごめん…」
(はぁ、大丈夫だよ。)
「ッ!?こ…いし?」
(今までそっと見守ってたのにさ〜。自殺しないでよ?)
「しないよ。ルーミアとさとりに言われたからね。」
(ならいいや。ずっとずっと見てるから。寝ているときも、お風呂入っているときも…)
「は?お風呂入っているときも見てるの?」
(そうだけど…)
「じゃあ独り言も…」
(あぁ…なんか言ってたね。確か〜『僕は死に 君は生きる 僕は君を愛すよ』だっけ?)
「やめてぇぇ!!」
(ニヤニヤ(…露が助けた女の子は、多分お姉ちゃんだよね。)運命だね)
「え?」




